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リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第3話

1 :名無し募集中。。。:2008/04/27(日) 22:29:06.99 0
前スレ
リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第2話
http://ex24.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1208587442/

まとめサイト
http://resonant.s336.xrea.com/cgi-bin/up/index.cgi

テンプレ>>2-11ぐらいまで

123 :名無し募集中。。。:2008/04/28(月) 21:54:35.49 0
あんな能力もこんな能力もありなのがこのスレのすごいところ
というわけで>>121さんはお蔵入りしたものをもう一度空気に触れさせましょうw

124 :名無し募集中。。。:2008/04/28(月) 21:55:15.25 0
>>121
んなの関係ないから途中でもおいといてよ
散々言われてることだけど

125 :名無し募集中。。。:2008/04/28(月) 21:56:05.88 0
前スレに書かれてた設定を引用してシナリオ初挑戦!
文章力ないんで細かい描写とかは書けないけど。長いよ

80 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2008/04/19(土) 23:58:17.72 0
http://nukoup.nukos.net/img/13863.jpg
チョッパー・・・ダークネスの手下。超弱い雑魚

http://toromoni.mine.nu/up/files/data/6/toro6215.jpg
ミティ・・・ダークネスの手下。冷酷で残忍な性格。かなりの実力の持ち主
      ブリザード系の魔法を扱うのが得意。
      元リゾナンダーの一員だったが裏切り、永遠の若さを求めダークネスに忠誠を誓う

126 :名無し募集中。。。 :2008/04/28(月) 21:56:53.12 0
>>121
気にせず書いてしまえ

127 :名無し募集中。。。:2008/04/28(月) 21:56:57.83 0
貧乳のくせにパイとか生意気だぞれいな

128 :名無し募集中。。。:2008/04/28(月) 21:57:00.75 0
「藤本さんっっ!!!」

意識朦朧の田中が見たのは元リゾナンダーの藤本だった
http://toromoni.mine.nu/up/files/data/6/toro6215.jpg

青白い冷気と共に暗闇の奥からゆっくりと近づいてくるミティ
「フッフッフ、久しぶりだね田中」

129 :名無し募集中。。。:2008/04/28(月) 21:57:33.77 0
___________________________

それは1年前の出来事だった

当時リゾナンダーの隊長吉澤の元で副隊長をしてた藤本は美しく聡明で知的で
ずば抜けた実力の持ち主でメンバー達からも尊敬されていた。
特に藤本に憧れていた新人田中は毎日激しい特訓で戦い方を教えてもらう師弟関係の仲だった

そんなある日、隊長吉澤と田中は偶然ダークネスのアジトを発見し中を探ろうとするが
手下達に見つかり捕らえられてしまう
拷問を受ける2人だが口は堅く、とどめを刺そうとするダークネス
その時、手下どものうめき声が聞こえ、振り向くとそこには助けに駆けつけた藤本が立っていた

藤本はリゾナンダーの中でも特殊なメンバーで魔法が使える
得意のブリザード魔法で手下どもをバタバタと倒していく
そして隙を見て2人の縄を解いて逃がそうとする藤本
礼を言う吉澤が立ち上がろうとしたその時・・・氷柱が吉澤の胸を貫く
真っ赤な血を噴出しながら倒れていく吉澤
驚く田中が振り向くと微笑しながら背後から吉澤を氷柱で突き刺す藤本の姿があった
唖然としながらダークネスの一撃を喰らい意識を失う田中・・

____________________________

130 :名無し募集中。。。:2008/04/28(月) 21:57:58.19 0

今その藤本が目の前に立っている
http://toromoni.mine.nu/up/files/data/6/toro6215.jpg
「何で・・・何であんなことをしたと・・」
「吉澤のことか?あれは仕方がない。私がダークネス様に認めてもらうにはああするしかなかった」
「ダークネス様!?もしかして藤本さんっ!」
「その通りよ。私はダークネス様に忠誠を誓ったわ。そして世界を制覇する」
「どうして!れいな訳が分からんと・・」
「フッ、相変わらず綺麗な顔をしているね田中」

ゆっくり近づき氷のような冷たい指で田中の顔を撫で回す藤本
「生命には寿命がある。どんな美しい美貌を持っていてもやがて肉体は老化し醜い姿になっていく。
 私にはそれが耐えられなかった。永遠の肉体が欲しい。その為にダークネス様と手を組んで暗黒世界に入ったのよ」
「そんなの間違ってる!藤本さんはそんな人じゃない!!」
「ええい、黙りなさい!私はもう藤本ではないわ。私はミティよ!」
田中の服を切り裂くミティ

131 :名無し募集中。。。:2008/04/28(月) 21:58:19.44 0
1年前のあの時、何故お前を殺さないで逃がしたと思う?」
「・・・」
「お前が羨ましかったのさ。若くて、美しくて、そして強くて。」
「・・・」
「だから生かしておいたのさ。成長したお前の姿が見たくてね。そして永遠の肉体を手に入れた私の手で殺したくてね」
「今日光井のフリしてここに呼び出したのも藤本さんだったわけね」
「さあ、お喋りの時間もここまでよ。そろそろお前を殺したくてウズウズしてきたわ」
「1つだけ聞いていいと?リゾナンダーとして勇敢に戦ってきたあなたの姿は偽善だったの?」
「・・・さあね」

戦闘力は圧倒的に力の差がある藤本と田中
昔よりは成長してるとはいえ田中1人では魔法使いの藤本には到底かなわない
こういう時の最も効果的な戦法は“逃げる”ことだ
しかし吉澤を殺され裏切った藤本の前に怒りと恐怖で我を忘れた田中は逃げようとはしない
死ぬ覚悟で戦うことを決めた
殺意に満ちた藤本が立ち向かってくる
・・・・
・・・
・・

132 :名無し募集中。。。:2008/04/28(月) 21:59:14.71 0
気が付くとそこは古い小さな小屋の中のワラで作られたベッドの上だった
台所の方でヤカンが蒸気を噴いている
「気がついたかニャ?」
http://image.blog.livedoor.jp/blv42/imgs/3/d/3db92568.jpg
「ボ、ボス!!」
「しばらくここで休んでいけニャ」
「藤本さ・・いやミティは?」
「ふぅ、歳はとりたくないのぅ。間一髪じゃったニャ」
そう言ってボスはお茶を入れに行った。シッポが血で赤く染まってた。

私の中の藤本さんはもういない
私はもっと強くなってみせる
そして必ずミティを倒す
絶対に許さない

リゾナントブルーが流れる


http://nukoup.nukos.net/img/13863.jpg
「アジト見っけ♪」

133 :名無し募集中。。。:2008/04/28(月) 22:05:28.40 0


134 :名無し募集中。。。:2008/04/28(月) 22:21:06.94 0
藤本は中ボスだなw

135 :名無し募集中。。。:2008/04/28(月) 22:21:46.76 0
かわええwww

136 :名無し募集中。。。:2008/04/28(月) 22:22:33.26 0
ここでボスが出て来るとはw

137 :名無し募集中。。。:2008/04/28(月) 22:26:54.29 0
ボスは寺田なのか?

138 :名無し募集中。。。:2008/04/28(月) 22:35:01.72 0
能力被ってるけど気にしないでね
あとヲタの人ごめん先に謝っておきます

139 :名無し募集中。。。:2008/04/28(月) 22:35:44.19 0
それは本当に突然の出来事だった。
ある雨の日の午後、喫茶リゾナントに集合していた面々に、
高橋は帰宅命令を出した。台風が近く雨足も強くなっている
ため、という理由であった。

各々が帰り支度をする中で、まず最初に店を出たのは、
リンリンだった。

「神様が泣いてマス!」

リンリンがはしゃいだように前へ踊りた時、落雷が起きた。
場所はわからないが地響きのような衝撃が起き、その場に居た
全員が床に伏せた。
道重が恐る恐る顔を上げると、衝撃のせいか店のドアは閉まって
おり、リンリンの姿が見当たらない。

「リンリン!」

床に膝をついたまま道重は慌ててドアを開けた。

140 :名無し募集中。。。:2008/04/28(月) 22:36:36.22 0
土砂降りの雨の中、リンリンはこちらに背を向けて佇んでいる。
持っていたはずの傘が見当たらない……が、奇妙なものが
目に入った。

「え、何あれ……?」

リンリンは、燃え盛る傘を手にしていた。
大雨に晒されていたため徐々に火の勢いは弱まっていったが、
鎮火するまで彼女はそこを動かなかった。
道重や、異変を察して彼女の傍まで駆けつけた他のメンバーは、
呆然とその光景を見詰めている。
やがて枯れ枝の様になった傘の骨組みを持ったまま、リンリンが
振り返った。
緊迫する面々。表情のないリンリン。

141 :名無し募集中。。。:2008/04/28(月) 22:37:17.53 0
「……ねえ、ちょ、何があったの」

最初に勇気を出したのは新垣だった。

「ワカリマセン……雷の時傘をギュッてしましたら、
 イキナリ、ボウッ! 燃えた」

リンリンが普通に喋ったことで、室内に居た何人かが我に返った。
高橋はバスタオルを取りに奥へ。道重はまだ気が動転したまま
なのか、その高橋について行ってしまった。
光井とジュンジュンは、ひさしの下へリンリンを引っ張った。
されるがままになっていたが、リンリンは傘の残骸を手放さない。

142 :名無し募集中。。。:2008/04/28(月) 22:37:47.62 0
「琳!」

ジュンジュンが声をかけても反応しない。
苛立ったジュンジュンは、無理矢理彼女の手から鉄くずを
奪い取った。

「熱!」

まだ余熱があったのか、驚いてそれを放り投げる。

「何やってんアホか!」

大人しかった光井が叱責したのを、奥に引っ込んだ高橋と道重
以外が初めて見た。

「……リンリンの体は熱くなかったんだ」

それまで一言も発さなかった久住がぽつりとそんなことを言った。

143 :名無し募集中。。。:2008/04/28(月) 22:38:33.46 0
バスタオルと替えの衣服を抱えた二人が戻ってきたので、
リンリンは再び店の中へ。
ドアを閉めた田中が思い立ってもう一度ドアを開け、外側に
『CLOSE』のプレートをかけて閉じた。

「怪我とか火傷とか、ない?」
「アー……大丈夫です。アリマセンです」
「お湯張ってるからあとでお風呂入って。風邪引かないように」
「……ゴメンナサイ」

濡れた体を拭いてやっている高橋がリンリンとやり取りを
している中、道重は高橋の無防備さにハラハラしていた。
他の皆もその様で、二人の周りには一定の距離が出来ている。

「……リンリン、さっきの能力やないと?」

もっとも遠巻きに様子を窺っていた田中が恐る恐る問うと、
リンリンは困惑顔で首を振った。

「ただの偶然だったのかもね」
「あ、あー、あるあるっ!」

新垣が言う。
亀井が声高に同意すると、何人かが乾いた笑いを漏らしながら
頷く。

144 :名無し募集中。。。:2008/04/28(月) 22:39:26.84 0
「偶然、チガウ」

ジュンジュンが一歩前に出た。

「テンチョさん、アレ貸すしてください」
「あ、何て?」
「フォーク! スプン! どれか! ドコ?」

突然迫ってきたジュンジュンに気圧された高橋が、カウンターの
向こうを指差すと、ジュンジュンは肩をいからせてずかずかと
カウンターに入り込み、どこからかティースプーンを探し出して
戻ってきた。
ずぶ濡れのリンリンの目の前に差し出す。

「ちょっとちょっと、何なの」

高橋が間に入ろうとしたが、何も言わずジュンジュンが押し
退けた。よろけた高橋を道重が引き寄せて支える。

145 :名無し募集中。。。:2008/04/28(月) 22:40:03.51 0
リンリンは頭巾のように被っていたタオルの端を握り締め、
空いていた方の手で恐る恐るティースプーンに触れた。
普通に持つことが出来ている。
それを確認した後、ジュンジュンの目を見た。
少し見詰め合って、そして、スプーンを持つ手に力を込めた。

バチンッ!

「アイヤ!」

静電気のような衝撃を受けて、リンリンはスプーンを放り投げた。
宙に浮いたそれは瞬時に発火したがすぐに消え、焦げた状態で
床に落ちた……

リンリンの能力。
炎を生み出す力。

146 :名無し募集中。。。:2008/04/28(月) 22:40:46.71 0
日を改め、高橋はリンリンを連れて人気のない河川敷に
やって来た。
以前と同じように実験してみると、やはりリンリンは
たやすく炎を発現させた。
ただし、無から作り出すことはできない。
掌で握り締めることが出来る物質であること、が発現条件だ。

「バッチリデース!」

色々と試すうちにコツを掴んだリンリンが、また何かから
炎を作り出すのを見て、高橋は危惧した。

「リンリン」
「ハイ?」
「一つ約束して欲しい。その力は、絶対に人に向けちゃ駄目だよ」
「オー、わかっていマス。リンリンはこれ、マジックにして
 皆に見せてお金貰いマス」

意外な答えだった。
あまりにも無邪気に火遊びしているようでいて、しっかりと
考えることは考えていたようだ。

「……そっか、ならいいや」

147 :名無し募集中。。。:2008/04/28(月) 22:42:06.53 0
数日後。

河川敷の橋の下で、ホームレスが住んでいたダンボールハウスが
何者かによって焼き払われた、という事件が起きた。
幸いそこに住んでいたホームレスは不在で、
燃やされたのはダンボールのみであるという。

朝刊に目を通した高橋の背筋に冷たいものが走った。
件の記事には『中高生の不良グループによる犯行か』とあった。
昨今、ホームレスを襲う中高生が増えているというから、
その可能性の方が高いはずなのだが、不安が拭えない。

リンリンはなかなか『読めない』相手だ。
これは、性格が掴みにくいという意味で、だ。
愛想が良く表情もコロコロ変わるのだが、日本語の受け答えも
まだまだ拙い部分が多い。

何にしても、この件に関しては聞かなくてはいけない。

どうか間違いでありますように、そう願った高橋はこの数時間後、
昨日マジックを披露して中学生たちからチップを貰ったのだ、
と嬉々として報告に来たリンリンを前に、絶句した。

148 :名無し募集中。。。:2008/04/28(月) 22:43:31.97 0
以上
まとめサイトのリンリン項が0だったから書きました

149 :名無し募集中。。。:2008/04/28(月) 22:44:29.74 0

続きが気になる〜

150 :名無し募集中。。。:2008/04/28(月) 22:44:42.98 0
正直すまんかった

151 :名無し募集中。。。:2008/04/28(月) 22:47:36.79 0
>>148
乙です
ただ・・・番外編に入っちゃうかもよこれw
っていうか番外編じゃないかな完全に
おもしろかったけどおもしろかっただけに

152 :名無し募集中。。。:2008/04/28(月) 22:47:46.20 0
金属を握ると発火させることが出来るの?

この辺マンガとかだと視覚的にわかりやすいんだけどな

153 :名無し募集中。。。 :2008/04/28(月) 22:53:25.83 0
掴むことができるものが燃やせるんじゃないの

154 :名無し募集中。。。:2008/04/28(月) 22:54:06.85 0
番外編ってのは美勇伝とか出てくる奴でしょ?
別に変わってなくね
面白かった〜

155 :名無し募集中。。。:2008/04/28(月) 22:55:52.89 0
ガキみつ編書いてるんだけどえらい長くなってしまっています
前半だけアップして後半は後ほどとかでもアリかな?
後ほどが明日になるかもしれんけど

反応によっては空気読んで後編書かないけど

156 :名無し募集中。。。:2008/04/28(月) 22:56:48.32 0
とりあえず予告書いて見ると意外となくていい場面が出てくるから
話の整理におすすめ

157 :名無し募集中。。。:2008/04/28(月) 22:58:53.84 0
>>151
最初は純粋にリンリンの書こうと思ったんだけど
これちょっと厳しいよねw
お任せします

>>152
きっかけは金属
コツを掴んだ後は握れる物なら何でもおk
のつもりだった

158 :まとめの人:2008/04/28(月) 23:13:32.10 0
あれ普通に作者さんの心意気をくんでリンリン分類にしちゃったけどw

番外編は
・リゾナンターでない
・主役メンバーがいすぎて収拾がつかない
・こりゃどの分類に入れちゃうのも難しいなw
て感じの非常に緩い基準で成り立っております

この分類にしてねとかこの分類作ってねってどんどん言ってくださいね独断と偏見でやってるし


159 :名無し募集中。。。:2008/04/28(月) 23:43:32.86 0
まとめサイトまた重くなってるね

160 :名無し募集中。。。:2008/04/28(月) 23:58:17.40 0
次回予告
     ・・さゆみは夢を見ていた・・
翼が生え白くて大きい人型の物が 盾と矛を持ち黒い塊と戦いを
繰り広げている 黒い塊が飛び掛ってくる所で夢から覚める・・・

おかしな夢を見た事をリーダーに伝えるさゆみ
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17097.jpg
「あなたは予知のチカラがあるから もしかしたら予知夢かもしれない
黒い塊はダークネス 大きい人型は我々の新しい兵器かもしれないわ!」とリーダー

それを聞いたメンバー達はさゆみの夢に大きな期待をよせる
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17113.jpg
「予知夢だなんてロマンチック〜♪ 憧れちゃいますぅ〜☆」
メンバーにロマンと言われて誇らしげに照れるさゆみだった

    ふと さゆみが窓の外を見る そこには・・・・

パンダ化したジュンジュンがタイヤと竹を武器に 黒猫とバナナを
奪い合うのを アヒル化したリンリンが止めに入っている所だった


次回かなしみ戦隊リゾナンター「浪漫〜MY DEAR BOY〜」

ttp://yagutimari.mine.nu/desi/RODA/files/desi0232.jpg
「バウ!」ジュンジュンがボードに書かれた文字を見せる
『どしたアルか道重?そんなにガッカリした顔シテ??』

161 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 00:00:24.85 0
すいません 今回も無理やりっぽくなった

162 :名無し募集中。。。 :2008/04/29(火) 00:06:47.85 0
ワラタ

163 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 00:11:50.13 0
これはクソワロタwww
「バウ!」じゃねーよジュンジュンwww

164 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 00:16:08.82 O
次回予告の方Nice!

165 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 00:32:38.69 0
ここの作者さんのうち一人のブログ見っけ

166 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 00:37:20.68 0
予知夢てwww
予告もイイネー

167 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 00:39:13.63 0
本編?にほとんど関係ない話書きます
これはまとめに入れなくても全然大丈夫ですから

168 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 00:39:44.42 0
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――




愛ちゃん、決めたよ私。
もう決めたの。もう迷わないよ。

あのね…




―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


169 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 00:40:08.37 0
 
「ガキさん?何やっとんの?」
「ちょ、ちょっとまだ見ないで!」
「え…あぁ。じゃ向こう行ってるわ」


そう言うと愛はカウンターの方に戻っていった。
里沙は一人部屋に篭って何か作業をしている。朝からずっとこんなかんじだ。
愛が話しかけても、切羽詰っているのか会話にならない。


「あれ、新垣さんどうしたんですか?」
「んー…あたしにもよく分からん」

学校が終わった光井が喫茶店に来て、新垣を見て言った。
分からない、と愛が言うと、光井は目を閉じて深呼吸を何度かした後にゆっくりと目を開けた。
光井はこれから起こるであろう「未来」を視たのだ。


「あぁ…なるほど」
「何?何が視えたん?」
「ちょっとこれは…言わん方が…」
「えー?何よ?気になるやんかぁ!」
「いや、言えないです、愛佳にはムリ!!」


170 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 00:40:30.46 0
 
結局何を視たのか言わなかった光井は、そのまま帰って行ってしまった。
愛は、自分に言えない未来などあるのかと、納得出来ないまま仕事をしていた。
里沙は相変わらず部屋から出てこない。


「ヒマやな…」


光井は先ほど帰ったし、他のメンバー達はそれぞれ学校やバイトをしている。
今喫茶店には愛と里沙しかいない。
しかし里沙に部屋を追い出されたので、愛は一人で店番をしている。
あと2時間もすればれいながバイトに来るのだが、それにしても暇だ。


「里沙ちゃん何コソコソしとんのやろ」


何をやっていても里沙の事を考えてしまう。光井の言葉も引っかかってしょうがない。
一体何が視えて、何が自分に起こるのだろうか。
だがいくら考えてもそれは未来の事だから、愛には分からない。


171 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 00:41:24.13 0
 
「愛ちゃん」
「…ぁ、里沙ちゃん…」


ようやく部屋から出てきた里沙は、カウンターの方へ向かい愛に声をかけた。
しかし愛はどこか疲れきったような顔をして里沙を見た。


「何?なんか元気ないじゃん」
「…里沙ちゃんが相手にしてくれんで、いじけとった」
「うえぇ?いじけないでよぉ」


里沙は手に持っていた何かを愛の手のひらに乗せると、にっこりと笑った。


「はい。愛ちゃんにあげる」
「え…」
「さっきまでそれ作ってたの。大変だったんだよ?」
「これ…」
「お守り。いつも愛ちゃんに守られてばっかりだったしね」


172 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 00:41:52.32 0
 
あたしのもあるんだよ、ほら。
そう言うと里沙は自分のを取り出した。真ん中には「R」と書いてある。
愛は自分が貰ったお守りを見ると、「A」と書いてあった。


「これ、イニシャルかぁ」
「そうだよ。大事にしてよねぇ」
「でも…どうしてお守り?」
「え?それ聞いちゃう?」
「聞いたらダメやの?」
「ダメじゃないけど…」


何か特別な理由でもあるのだろうか。里沙はなかなか言おうとしない。
愛は黙ったまま里沙の顔を見つめた。ただ単純に理由が知りたくて。
何度か里沙と目が合うと、里沙は観念したように口を開いた。


「愛ちゃんが、あたしを守ってくれる分、あたしも愛ちゃんの事守りたいから」


なんてゆーの?お守り作って力を貸して貰おうかなぁ、なんてね。
照れながら言う里沙の顔は真っ赤だったが、それを聞いた後の愛も同じように真っ赤だった。


「今までたくさん助けて貰ったしね」
「そんな…あたしだってそうだよ」
「だから、これからも宜しく。愛ちゃん」
「こちらこそ宜しく。里沙ちゃん」


173 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 00:42:19.96 0
 
お互い恥ずかしくて、なかなか目を合わせることが出来なかったが、それでも嬉しかった。
里沙に、そんな風に想われていたことが。
心のどこかで、里沙との距離を感じていたから。


「なるほど。これは恥ずかしいな…」


確かに光井には言えないはずだ。そういえばあの時の光井は少し顔が赤かったかもしれない。


「どーしたの?」


里沙が顔を覗きこんでくる。
さて、どうしたものか。言ってもいいのだろうか。
一瞬、怒られるイメージが頭に浮かんだが、言ってみなければ始まらない。


「あのさ、交換しない?そのお守り」
「え?」
「いや、あの…あたしは里沙ちゃんを守るから「R」のがいいな」
「じゃあ…あたしは「A」を持つってこと?」
「うん。守ってくれるんやろ?」
「ま、守るよ?」
「あたしも、里沙ちゃんのこと守るね」


174 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 00:42:50.34 0
 
 
 
あのね愛ちゃん。
あたし守りたいモノが見つかったんだよ。
あ、モノじゃないね、人だったね。

あたし、愛ちゃんを守りたいなぁ。守れるかな?

どこまで出来るか分かんないけど頑張るね。
もっともっと強くなったら、みんなの事も守れるかなぁ?

初めてだったの。こんなに素敵な仲間に出会えたのは。
無くしたくないって思ったのは、初めてだったから。




今すぐには全てを話す勇気は無いけど…でも、ちゃんと言うから。
だから…もう少しだけ、待っててね。




175 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 00:43:16.62 0
自己満でした
お目汚し申し訳ないです

176 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 00:44:06.91 0
愛ガキ素敵

177 :名無し募集中。。。 :2008/04/29(火) 00:44:17.61 0
ガキさーん 。・゚・(ノД`)・゚・。

178 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 00:45:01.09 0
うまいなあ

179 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 01:08:28.91 0
かわいい・・・
十分関係あるんじゃない?このスレに

180 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 01:15:09.24 0
ほのぼのとして可愛らしい

181 :s109.GtokyoFL6.vectant.ne.jp:2008/04/29(火) 01:45:51.69 0
暇だから 自分の妄想で描いてみた
http://kissho.xii.jp/1/src/1jyou33906.jpg

182 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 01:51:00.62 0
>>181
おお!うまいな
でもなにこの壊れた集団w
それにしても漫画描ける人までいるのかこのスレ・・・すごいなあ

183 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 01:52:24.30 0
マジレッサーれいな

184 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 01:54:00.36 0
>>181
すげええええ
ウマイなーもっと書いてほしい

185 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 01:54:45.82 0
リゾナンダーの4コマ漫画バージョンまで出てきたかw

186 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 01:56:41.49 0
素人じゃないだろこれ
プロの漫画家じゃね?w

187 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 02:16:14.53 0
良作(良漫画まで!)が続いた後でアレですが載せておきます
一応全編書けましたがだいぶ長い(14スレ分)のと文章チェックをしたいので
前半部分だけ上げさせてください

188 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 02:16:41.79 0
目覚めの悪い朝だった。

光井愛佳は、たった今まで見ていた悪夢を思い出しながら額の汗を拭った。

いや、“悪夢”で片付けられるならばどうということはない。
このまま忘れてしまえばいいだけだから。
だが、愛佳にとってこれはただの“悪夢”として片付けられるものではなかった。
何故ならば、それはこれから起こるべき“未来”の出来事だったから。

189 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 02:17:26.30 0
プリコグニション―いわゆる予知能力。

愛佳に幼いときから備わっているそのチカラは、長らく愛佳本人を苦しめてきた。
苦しみのあまり死ぬことすら考えるほどに。
だから愛佳にとってこの能力は、憎むべきものでしかなかった。

だが、今は違う。

「明日を知ってるのはあなただけ。自分で変えるんだよ」

リーダー・高橋愛のその言葉が愛佳を救ってくれたから。
“視え”た未来から目を背けるのではなく、向き合うことで明日も・・・それに自分も変えてゆくことができるのだと知ることができたから。


そして・・・

「愛佳ちゃんのそのチカラ、能力。未来予知という個性」

忌むべき存在でしかなかった能力を“個性”と表現し、能力に振り回されないように優しく指導してくれたサブリーダー・新垣里沙のおかげで。


「こんな私でも誰かを救えますか?」

その問いに対し、愛はもちろんだと即答した。
だが、里沙のおかげで随分制御できるようになった今も、正直自分には自信がない。
本当にこんな私に誰かを救うことなんてできるのだろうか。
ふと自問する瞬間が訪れることもあった。

昔に比べれば、随分前向きな懊悩ではあったけれど。

190 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 02:17:55.03 0
そんな折に見た“悪夢”・・・いや、訪れうる“未来”。

それは自らの死のビジョンだった。


「自分が死ぬとこなんて見るもんちゃうなあ・・・」

小さくつぶやきながら、愛佳はゆっくりと体を起こした。
頭の芯がまだ少し重い。


崩れ落ちるビルの瓦礫に埋まり、血を流して倒れている自分の姿が脳裏によみがえる。
視界がブラックアウトしていくときの恐怖の感情と共に。
死がこれほどに怖ろしいものだと知っていれば、きっとかつての自分も死を考えることなどなかったに違いない。

しかし、全身に冷や汗をかいてはいたが、愛佳はこの“予知夢”を必要以上に怖れてはいなかった。
これは不可避の未来ではないのだから―と。

自分の行動によって“未来”が変わる経験を、愛佳は何度かしていた。
今回だって、あのビル―廃墟となった町外れの幽霊ビルだったように思う―に行きさえしなければ、そして“未来”の中でとった行動をとらなければ自分が死ぬことはない。


そこまで考えて、愛佳はふと思った。
自分が変えた“未来”は一体どこへ行くのだろうと。
既に変えてしまったかつての“未来”はどこに消えたのだろうと。

自分には“未来”を取捨選択することができるのだ・・・と改めて気付き、愛佳は自らがまがい物の神のように思えて少し気分が悪くなった。


「ほんま最悪の朝やわ・・・」

深くため息をつくと、愛佳は汗で濡れた体をシャワーで洗い流すべくゆっくりと立ち上がった。

191 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 02:18:21.80 0
身の入らぬ授業を終え、愛佳は帰途についた。

今日は喫茶リゾナントへも少し足は向けづらい。
愛は勝手に心を読んだりはしないだろうが、きっと自分の様子の違いに気がつくだろう。
おそらく里沙ならばもっと確実に。
2人や他の仲間に要らぬ心配をかけたくはなかった。


郊外にある自宅に向かう電車の中、愛佳は今朝感じた疑問についてまた考えていた。

自らが選ばなかった“未来”はどこに行くのか。
いや、そもそも“未来”はいくつもあるものなのだろうか。
本当に自分なんかが勝手に“未来”を選んでもいいのだろうか。

窓の外を流れる景色のように、次々と頭の中を流れていく疑問。
その答えは出るはずもないまま、やがて電車は愛佳の降りる駅のホームにすべり込んだ。
手にしたカバンを持ち直し、ホームに片足を下ろした瞬間“それ”は来た。

すっかり慣れたその感覚の中、愛佳はいつものように“未来”を視た。
そして、今朝の恐怖とはまた違った種類の恐怖に凍りつく。

「新垣さん・・・!?」

慌てて携帯電話を取り出すが、充電が切れていたことを思い出して唇を噛む。
話し相手がいなかった以前の愛佳にとって、一応持ってはいたが携帯電話などはずっと無用の品だった。
そのときの癖が抜けず、充電を忘れてしまうことは今でもしばしばだった。
だが、このときほどそれを後悔したことはない。

プルルルルル・・・

そのとき、発車を知らせるベルがホームに鳴り響き、愛佳は反射的にたった今降りたばかりの電車に飛び乗った。
2つ先の駅・・・あの幽霊ビルの最寄り駅へと向かうために。

192 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 02:18:51.79 0
「なんで新垣さんがあんなところに・・・?」

駅の改札をくぐり、記憶の中にある幽霊ビルへと向かって走りながら愛佳はつぶやいた。

さっき“視え”たビジョン。
それは里沙が幽霊ビルに入っていく映像だった。
愛佳が瓦礫の下敷きとなって死ぬ“悪夢”の中のあの幽霊ビルに。

あんなところにどんな用事があるのかは分からない。
だが、そのままにしておけば里沙が死んでしまうかもしれない。
あの幽霊ビルが崩れ落ちるのは間違いない“未来”なのだから。
自分が勝手に“未来”を変えてもいいのかは分からない。
だけど、この“未来”だけは絶対に変えなければならない。


やがて“見え”てきたビルは、愛佳の目には死神が手招きしているように映った。
当然だ。
自分があそこで死ぬ様子をはっきりと“視た”のだから。

「大丈夫や。最後の行動さえ間違えへんかったら・・・」

自分にそう言い聞かせながら、愛佳は死神の下へと飛び込んだ。
恐怖はもちろんあったが、不思議と迷いはなかった。

193 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 02:19:27.00 0
廃墟に特有の臭気と肌寒さが包みこんでくる。
薄暗さに一瞬目が慣れず、愛佳は立ち止まって瞬きをした。
徐々に慣れ始めた目に映る死神の棲み処。
だが、その視界に里沙の姿はない。
それほど広くない1階部分をざっと見て回るが、まったく気配はない。

(もしかしたらまだ来てはらへんのかも・・・)

一瞬そう思った愛佳は、それをすぐに打ち消した。

(ちゃう。私の“視た”ビジョンでは、新垣さんがこのビルに入ったとき、まだこんなに日は傾いてへんかった)

急速に落ちてゆく太陽を確かめながら愛佳は確信した。
新垣さんはもうこのビルの中にいる。

愛佳の視線が中央にあるコンクリート製の階段に移る。
次の瞬間、愛佳は迷わず階段を駆け上がっていた。

194 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 02:20:23.47 0
「来た・・・」

階下の物音を耳にした里沙は小さくつぶやいた。
新たな指令を伝えるからと突然呼び出されたこの廃墟のビル。
組織の誰が伝令役を務めるのかは聞かされていなかったが、誰が来ても気が重いことに変わりはない。

「・・・・・・?」

組織の人間が来たと緊張した里沙だったが、すぐに様子がおかしいことに気付いた。
ビルに入ってきた気配は1階を探し回っている。
組織の人間であれば、自分が最上階の5階にいるのはすでに承知のはず。
ではあれは何者・・・?

先ほどとは違う意味の緊張に体をこわばらせたとき、謎の気配が階段を駆け上がってくる音が聞こえた。

「新垣さん!おられたら返事をしてください!」
「・・・この声・・・愛佳!?どうして?」

それと同時に自分を呼ぶ聞き覚えのある声が廃墟に響き渡り、里沙は驚くとともに少しうろたえた。
どうして愛佳がここに?まさか予知?わたしが組織と会うことを?
いやそれはありえない。組織に関することは予知できないように暗示をかけてあるはず。
だけどだったらどうして?

思いがけない事態に一瞬混乱したが、里沙はすぐに我に返った。
どちらにしろこのままでは愛佳に見つかるのは時間の問題だ。
そのときに黙って待ち構えているのはあまりに不自然だ。
こちらからも声をかけなくては。

そう判断した里沙は、小さく息を吸い込んだ。

195 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 02:21:56.61 0
今晩はここまでにさせてください
もったいぶって引っ張るほどの作品じゃないのですが・・・

そして寝ます
おやすみなさい

196 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 02:29:58.76 0
うぉぉぉぉ
続き待ってるよー

197 :名無し募集中。。。 :2008/04/29(火) 02:36:24.38 0
そ・そんなぁぁ
…待ってます

198 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 03:53:39.75 O
おやすみリゾナンター

199 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 04:08:05.76 O
アク禁しんどいわー
おいらもゲーム化したいけど
それまでスレ残ってるか不安

200 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 05:38:29.03 0


201 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 06:51:59.63 O
ほぜ

202 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 06:52:09.90 0
新しい朝のリゾナント

203 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 07:34:53.59 0
このスレ一体何なんだ
才能集まりすぎだろ

204 :まとめの人:2008/04/29(火) 08:16:11.26 0
深夜更新分うpしました
まとめサイトの重さには自分でも困っているところです
自サイトを間借りしちゃえばサクサク行くのはわかってるんですが…

205 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 09:23:26.28 O
ガキみつの続きが気になって気になってorz

206 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 09:29:17.92 0
>>205
ありがとう
ご期待に添えるか分かりませんが今から上げさせていただきます
まとめサイトの中の人 なだ前半だけなのに入れていただいてありがとうございます

>>188-194の続きです

207 :名無し募集中。。。 :2008/04/29(火) 09:29:44.28 0
>>195
中野から帰ってくるまでにあげてくれるとうれしい

208 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 09:29:55.14 0
階上から自分を呼ぶ声が聞こえ、ちょうど2階に着いたところだった愛佳は足を止めた。

やはり新垣さんはこのビルの中にいた。
まだ姿は確認できなかったが、とりあえず間に合ったことに安堵する。
だが、本当に安堵できるのはこのビルの外に出たときだ。

“未来”の中の日の傾き具合と、「現在」のそれから判断して、おそらく残された時間はそれほど長くない。

「新垣さん!早くビルの外に!このビルはもうすぐ崩れます!」

愛佳は階上の里沙に向かって必死に叫んだ。



「このビルが!?」

どういうこと?
里沙の頭は再び混乱する。
だが、体は瞬間的に動いていた。
必死で叫ぶ愛佳の声にはそうさせる説得力と信頼感があった。



「新垣さん!急いでください!」

階段を下りてくる里沙の足音がスローモーションのようにもどかしい。

やがて、ようやく里沙の姿を確認した愛佳は、一瞬目を合わせて頷き合うとすぐに自らも1階に向かって走り出した。
何しろ“未来”の中で血を流していたのは自分なのだから・・・

一足先に愛佳が1階の床に降り立ち、後ろを振り返った瞬間それは起こった。

209 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 09:30:16.32 0
爆発音―
コンクリートが砕けて降り注ぐ様子―
里沙の短い悲鳴―

ほとんどそれらを同時に認識しながら、愛佳は行動していた。
“未来”の中で自分がしたバッドエンドへの行動そのものを。


“未来”の中で、愛佳は崩れかかる階段へと向かって引き返し、そして瓦礫の下敷きとなった。
それさえしなければ大丈夫だと愛佳は自分に言い聞かせていた。
だがその“未来”は、たった今「現在」になろうとしている。

(なんで自分が“未来”の中でこんな行動をとったんか、もうちょっと考えてみるべきやった。アホやなあ私)

今にも降り注がんとしていた瓦礫を、寸前で突き飛ばした里沙の代わりに自らの体に浴びながら、愛佳はそう思った。
全身が痛み、意識が遠のいていく。

だが、“未来”の中で感じた恐怖は不思議となかった。
あったのは、里沙の命を救えたことに対する安堵の思いだけだった。

210 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 09:30:38.68 0
大音響とともに落ちてきた巨大な瓦礫の山と、自分をかばい血を流して倒れている愛佳を目の前にして、里沙は呆然としていた。

「愛佳・・・どうして・・・」

おそらく愛佳には“視え”ていたのだ。
こうなることが。
それでも自らの危険を顧みずに、助けに来てくれた。
こんなわたしを・・・

自分が愛佳に刷り込んだ偽りの“信頼”
それはこの子にここまでさせるほどのものだったのか。

自分の能力の・・・そして自分の存在そのものの忌まわしさに、里沙は吐き気にも似た不快感を覚えた。


いいの?わたしはこのままで本当に・・・


答えは出ないまま、とにかく瓦礫を浴びて倒れている愛佳の傍にしゃがみ、傷の具合や呼吸の様子を調べる。
そこかしこから痛々しく血は流れているが、大きなケガはないようで、特に脈も呼吸も乱れてはいない。

(よかった。ひとまず命に別状はなさそう。でも・・・それにしてももし・・・)

安堵のため息をついた里沙は、ほんの少し離れたところ―ついさっきまで愛佳が立っていたところから2,3歩行ったところで山を作る巨大な瓦礫を見て改めて慄然とする。
もしも愛佳があそこで階段に戻らずに出口へそのまま向かっていたならば・・・

わたしは今頃どんな心境でここに立っていただろう。

敵が1人減ったことを喜んでいただろうか。
それとも・・・

211 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 09:31:02.39 0
「まったく何考えてるのかしらこの子。おかげで計画が台無し」

だが、そこまで考えたとき、里沙の思索はその声によって遮られた。

聞き覚えのあるその声。
誰が来ても気が重い・・・そう思ってはいたけれど、その中でも最も会いたくない一人。


「あなたが・・・これを?」

声の方を振り返り、その長身を見上げるようにして里沙は訊ねた。
訊ねるまでもなかったが。


「そ。里沙ちゃんを利用させてもらって、そこの予知能力者さんに消えてもらおうと思ったんだけど」

あまり変わらない表情と妙な抑揚のしゃべり方は相変わらずだ。
元々里沙はそれらがどうしても好きになれなかった。
だが、今はそれよりも話の内容に言い知れない不快感を覚えた。

「・・・上からそんな命令が出たんですか?まだそこまでの警戒レベルには達していないと報告しておいたはずですが」

不快感をそのままに、里沙は挑むように長身の女を睨みつける。

「ふ〜ん。言うようになったものね。・・・立場をわきまえた方がいいんじゃないの?里沙」

神経質に片方の眉をピクピクとさせながらそう言う女を見て、里沙は確信した。
これは組織としてではなく、個人的な行動なのだと。

「自分の他に予知能力者がいるのが気に入らないんですか?」

それも自分よりも優れた予知能力者がね・・・と、里沙は心の中で付け加えた。

212 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 09:31:28.31 0
「里沙・・・アンタ組織を裏切るつもり?」

ほとんど変わらない表情の中、片眉と口元だけが痙攣するように動くのは不気味だ。
やはりどうしたってこの人のことは好きになれそうにない。
そう思いながら里沙は言った。

「勘違いしないでください。わたしは組織に忠実に動いています。今、組織に逆らっているのはむしろあなたでしょう?このことも報告しますか?」

その言葉に、女の眉と口元の痙攣がピタリと止まる。

「あたしの予知は完璧。その子がそうやって死なずに済むのだってちゃんと予知してた」

突然矢継ぎ早に話し始めた女を、里沙は黙って見つめる。

「あたしはその子が死なないのを知ってた。運よくアンタを助けるため階段に引き返したことによってね。だからあたしは今朝その子に夢を見させた。
階段に引き返したら死ぬという嘘の予知夢を。テレパシーを使える部下を使ってね。簡単に騙されてたわねその子。低レベルな予知能力者ね、あたしとは違って。
自分の予知と他人の念波の区別もつかないんだから。挙句、そこまで手間をかけたのに結局引き返すんだからやってられないわ。思考レベルまで低すぎてついていけない。
あたしならあんな馬鹿げた行動は絶対にしない。でも結局その馬鹿な行動のおかげで助かったんだから馬鹿な自分にに感謝しないとね。で、結局あたしの予知通り。
あまりに完璧すぎるのよあたしの予知は。あたしは神よ。組織の他の誰よりも優れている。後から入ってきてえらそうにしているあんなやつらよりも」

最早、女の目は里沙を見ていない。
その瞬間、里沙は初めてこの女のことを少し気の毒に思った。
結局はこの人も孤独なのだろう。
自分と一緒で。


「神なんかとちゃう・・・」

自分の腕の中で、小さくそれでいて力強い声がして里沙は目を見開いた。

213 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 09:31:59.27 0
「愛佳・・・大丈夫?」

思わずそう声をかけた後、里沙は愕然とした。
愛佳はいつから目を覚ましていたのだろう。
自分の正体を知ってしまったのだろうか。
もしそうなら・・・自分のとるべき道は・・・?

「大丈夫・・・みたいです。絶対死んだと思ったのに・・・。それよりあの人は・・・あの人が新垣さんや高橋さんたちが戦ってる敵の?」

痛むのか、顔をしかめながら愛佳は里沙に訊ねる。
その言葉に芝居の色はなく、本当に今しがた目を覚ましたようであった。

安堵と罪悪感の入り混じった複雑な感情の中、里沙は黙って頷いた。


「何て言った?神じゃない?はっ。あんた程度のレベルじゃ分からないでしょうけどね。未来をも自由に選べるこの能力は神そのものじゃない。神だからこそ許されたチカラなのよ」

異世界と交信しているかのようだった女の視線が愛佳に移動する。
だが、愛佳はゆっくりと首を振った。

「ほんまの意味で未来なんて選べへん。きっと自分の意志で選んだと思った“未来”も、元々選ぶようにできてたってだけの話なんやと思う」

「は?何ワケの分かんないこと言ってんの?いくら低レベルのアンタだって未来を変えたことくらいあるでしょ?」

「うん。ある。“未来”は自分で変えられる。でも未来は一つ・・・ってことや」

「・・・話すだけ時間の無駄だったわ。レベルが低すぎてとてもじゃないけどついていけそうにない」


そう鼻で嗤うと、女は振り返りもせず立ち去った。

214 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 09:32:28.07 0
「愛佳、すぐにみんなに連絡して来てもらうからね」

そう言いながら、慌てて携帯電話を取り出す里沙に向かい、愛佳は微笑んだ。

「新垣さん・・・ありがとうございます。新垣さんのおかげで私は自分の能力が・・・自分のことが好きになれそう」

「愛佳・・・」

そう言って再び意識を失った愛佳の重さを腕に感じながら、里沙は言葉をなくして固まっていた。

かつて感じたことのないほどの罪悪感に押しつぶされそうになって。
自らの能力と存在に、再び言い知れない不快感と嫌悪感が湧きあがるのを抑えきれずに。


“未来”は自分で変えられる。
でも未来は一つ。

さっきの愛佳の言葉が耳によみがえる。


私の向かう未来には一体何があるのだろう
私が進むべき道は本当にこれでいいのだろうか・・・


呼び出し音の鳴る携帯電話を耳に当てながら、里沙の心の一部は葛藤の淵へと沈んでいった。

215 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 09:35:10.83 0
以上です
お待たせするほどのものではなかったのですが・・・待っていただいていた方ありがとうございます

ちょっと中途半端な仕上がりになってしまった感もあります
愛佳の言葉の意味に関しては各自脳内補完をお願いします(無理言うなよ)

216 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 09:44:15.99 0
そうだ大切なことを言い忘れていました
見ての通りそこら中から設定をいただいて書いたわけですが
特に>>56-67さんの作品に影響を受けました
勝手に台詞を引用したりしましたがご容赦のほどを・・・

217 :名無し募集中。。。 :2008/04/29(火) 09:44:34.39 0
中野に行く前に
キタノ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜从n・ 。.・)η从n` ロ´)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*キタッチャ

218 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 09:49:21.43 0
なるほどそう言う事だったのか
俺だったら単純に予知夢だったで終わらせちゃってたな
すごいよ

219 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 09:52:44.31 O
乙!ありがとー!
おもしろかったー!

220 :名無し募集中。。。 :2008/04/29(火) 09:54:03.16 0
いいらさんがジョンソンって感じでいいね
しかしガキさん 。・゚・(ノД`)・゚・。

221 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 10:10:26.81 0
http://img253.auctions.yahoo.co.jp/users/6/3/1/6/houenhaimu2000-img415x600-1209106701img880.jpg

222 :名無し募集中。。。 :2008/04/29(火) 11:38:55.23 0
⌒ヽ ─
_ _ノ
   \
│             ^^
        ^^

      oノハヽo  プカプカ
      从*・ 。.・) <作者さんはまだなの
     ( "`U""U")
 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

223 :名無し募集中。。。:2008/04/29(火) 12:00:00.57 0
白昼のリゾナント

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