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リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第3話

1 :名無し募集中。。。:2008/04/27(日) 22:29:06.99 0
前スレ
リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第2話
http://ex24.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1208587442/

まとめサイト
http://resonant.s336.xrea.com/cgi-bin/up/index.cgi

テンプレ>>2-11ぐらいまで

665 :名無し募集中。。。:2008/05/02(金) 19:38:24.84 0


666 :まとめの人:2008/05/02(金) 20:25:39.14 0
昨日うpしてないからけっこう上げるものたくさんあるなぁ
今から取りかかります 何かやるべきことあったら教えてください(なんか追加しろとか

667 :名無し募集中。。。:2008/05/02(金) 20:32:30.82 0
まとめの方
乙です

668 :名無し募集中。。。 :2008/05/02(金) 20:48:00.07 0
>>649->>653
いいねえ


669 :名無し募集中。。。:2008/05/02(金) 21:02:22.48 0
州*´ー v ー)
http://image.blog.livedoor.jp/blv42/imgs/3/d/3db92568.jpg

670 :まとめの人:2008/05/02(金) 21:25:00.13 0
イラスト類何も考えずに上げてたら横幅オーバーしてるじゃんwwww
ちゃんと縮小表示して、クリックすれば元サイズになります

671 :名無し募集中。。。:2008/05/02(金) 21:35:05.70 0

そのイラストなんだが359と412がだぶってるよ
立て続けに間取り出てワラタ

672 :まとめの人:2008/05/02(金) 21:39:10.43 0
>>671
orz
ありがとう直しました
絶対他にもありそうw

673 :名無し募集中。。。:2008/05/02(金) 21:40:20.10 0
間取り作ったの自分だから誰かが
なんか付け足したのかと思ったわ!w

674 :名無し募集中。。。 :2008/05/02(金) 22:28:20.28 0
GWに職人さんたちは書いてくれるかな

675 :名無し募集中。。。:2008/05/02(金) 22:35:13.70 0
>>662
娘。のこと

676 :名無し募集中。。。:2008/05/02(金) 23:21:22.60 0

ストーリーも60件になったんだなぁ
けっこうボリュームあるね

677 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 00:00:02.16 0
真夜中のリゾナント

678 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 00:08:15.48 0
また書きたくなってきたなあ
何かネタを考えよう

679 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 00:13:56.13 0
ある日の夜、高橋は街を巡回していた。
規模の大小に関わらず、犯罪は増加する一方だった。
悪の組織ダークネスの存在が犯罪を助長させているのだ。
一説ではダークネスが犯罪者に能力を与え、その行動を影から操っているという話もあった。

突如、甲高い女性の悲鳴が聞こえる。

高橋は精神を集中する。空間移動。

(ダークネスめ。あんた達の悪事も、ここまでやよ。)

高橋は声の聞こえた場所へ移動した。
そこで高橋が見たものは意外な光景だった。

そこには、3人の人間がいた。
血を流し倒れたまま動かない男。
犯人と同じ部位から血を流す、帽子を被った少女。
その近くに、長い黒髪に白い肌が印象的なもう一人の少女。
そしてその少女が使う、治癒の力。

(これは・・・)

高橋はその場にいる3人の精神を読み取り、瞬時に何が起こったかを頭の中で組み立てた。
夜の道を寄り添うようにして歩く二人の少女。
後ろから近づく、男。手にはナイフが握られている。
狙いは、黒髪の少女か。男は駆け出した。
二人が異変に気付き、男の方へ振り向く。
帽子の少女がかばうように男と少女の間に割って入った。
黒髪の少女が悲鳴をあげる。私が聞いた声だ。
その場に倒れる帽子の少女。だが。
同時に倒れる、男。
その男は、少女と全く同じ場所に、同じ傷が出来ていた。

680 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 00:14:31.77 0
「あなた達、大丈夫?怪我は・・・もう治ったみたいだけど」

「う、うん・・・あの、あなたいつからそこに?」

「私も、あなた達と同じように、不思議なチカラがあるの」

少女達二人は目を見合わせた。

「この男の狙いは道重さゆみさん、あなたのほうかしら」

黒髪の少女は、自分の名前を知らない女に呼ばれたことに少し驚く。

「そうそう、絵里、わたしをかばってくれたんだよね。ありがとう絵里」

「うへへ、さゆが治してくれると思ったよ」

そうだ、と道重さゆみは言った。

「この人も治してあげないと」

「えっ、ちょっとさゆ!?その男、さゆを殺そうとしたんだよ!私だってお腹刺されて、超痛かったんだから」

「うん、わかってる。絵里を傷つけたのはむかつくし絶対に許せない。だけど、このまま放っておいたら死んじゃうよ」

「もうさゆ!信じらんない!」

ごめんね絵里。道重さゆみはそう言いながら手のひらをかざすと、男の傷はすぐに塞がった。

高橋はその様子を、ただじっと見つめていた。

681 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 00:15:31.14 0
次の日、繁華街から少し離れた小さな喫茶店。
高橋は帽子を目深にかぶり、優雅に足を組みながら、食後のコーヒーを楽しんでいた。
先ほど駅の売店で購入してきた新聞に目を通す。

殺人未遂事件、現行犯逮捕。十数余の余罪判明。

あの夜の後、男は駆けつけた警察官にすぐに身柄を拘束された。
あの2人の少女。能力者。
昨日の事件にダークネスは関与していたのだろうか。
だとすればダークネスはまたあの子達を狙うだろうか。
いっそのこと、れいなのようにリゾナンターにスカウトするべきだったかもしれない。
道重さゆみという少女は、自分の命を狙った男の傷をためらうことなく治した。
そんな彼女なら、ダークネスと戦う私たちに力を貸してくれるかもしれない。
しかし高橋が彼女をスカウト出来なかった理由は、帽子を被った女の子のほうにあった。
彼女は心臓の病気を患っている。
それに。高橋は考えた。
絵里と呼ばれた少女には、道重さゆみの存在が必要だ。
どちらが欠けても、あの2人は生きていけないだろう。
そんな2人がリゾナンターとして、ダークネスと戦うにはリスクが大きすぎる。
永遠にどちらかを欠くことになるのかもしれないのだから。

しばらくはこのまま、ダークネスの動向を見るしかない。
後手に回ることしか出来ない自分の力の無さが、少し悔しかった。

「愛ちゃん、ウチら、いつまでここにいると?」

682 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 00:16:10.58 0
高橋は目の前の少女に話しかけられ、思考を中断した。
派手な服装に、ごてごてとしたアクセサリー。
一見悪趣味に思われそうなセンスだが、その少女にはそれがよく似合っていた。
斜めに被った帽子から、猫のような目が覗く。

「んー、そうやねぇ」

昨日の夜のことは、れいなに言うべきだろうか。れいなの力を信じていないわけではないが、
できるだけれいなを危険に巻き込みたく無い。

「愛ちゃん。れいな今日ちょっと行くとこあるけん、ダークネス出てきたら電話して」

「ん、わかった。気をつけてな」

れいなは店を出て行った。足取りがいつもより軽い。どこへ行くのだろう。
高橋は、必要時意外はチカラは使わない。
やはり、一人でなんとかしよう。
高橋はコーヒーを飲んでから、小さくつぶやく。

「こういう喫茶店がいいやな」

683 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 00:17:08.08 0
れいなは、高橋と別れ、ある病院へ向かっていた。
数年前、れいなはその病院に入院していたことがあった。
そこでれいなは、2人の少女達と出会った。
一人は、心臓の病気で入院中の少女。そんな彼女を毎日見舞いにくる、少女。
当時のれいなは、そんな2人と会話をするのが楽しみだった。
別れ際に2人に言われたことを思い出す。
れいなの強さは、人を傷つけるためのものじゃない、人を守るためのものだよ、と。
彼女達とは、連絡先を教えずに別れてしまった。だから向こうから連絡がくることはない。
れいながここに立ち寄らない限り。来ようと思えば、いつでも来ることは出来た。
でも自分のせいで、2人に迷惑をかけてしまったし、合わせる顔が無かった。
しかし今はリゾナンターとして、人を守るために戦っている。
そのことを2人に伝えたくて、れいなは再び病院を訪ねた。

「あれ、れいな!?」

院内に入り、絵里の病室はどこか確認していると、突然後ろから声を掛けられた。

684 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 00:18:48.99 0
「おう、さゆ!久しぶり!」
「超久しぶりじゃない!?元気だった?」
「当たり前っちゃ!連絡先、聞かずに別れてしまったけん、少し寂しかったとよ」
「さゆみも、れいなに会えなくてすごい寂しかったよー」
「さゆ、棒読みやけん!ひどいなぁ。そういえば、絵里は?元気にしてると?」
「うん、それがね・・・」

先ほどまで明るかったさゆの表情が、急に暗くなった。

「なん、喧嘩でもしたとかいな?」
「絵里、死のうとしたの」
「!?死のうとって・・・絵里が?嘘やろ?」
「いいえ、本当なの。理由は、話してくれなかったけど・・・」
「それで、絵里は大丈夫とかいな」
「うん・・・傷は私が治したの。そうそう、私、簡単なケガなら治せるの。れいなには言ってなかったけど。
でもそのときの傷が、絵里の妹にも移っちゃって。ああ、移るっていうか、絵里にも不思議なチカラがあって」

さゆみは自分と絵里の能力のことを簡単に説明した。

「傷の共有。自分の妹に、か。それでさらに沈んでるとかいな」
「そうなの。でも、わたしが治してあげられるのは体の傷だけ。絵里の妹は、自分がお姉ちゃんにひどいことを言っちゃったせいだって。
でも、あの絵里が自殺だなんて。絵里とずっと一緒にいたのに、何1つ気付いてあげられなかった」

685 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 00:19:53.61 0
絵里は、生まれつき重度の心臓病だった。
両親は、彼女を憐れみ、彼女の前で何度も涙を流した。
私達のせいで。絵里、ごめんなさい。と。
そんな両親を見て、絵里は一層悲しくなった。
大丈夫。絵里は大丈夫だから。
幼いながら、両親にそう声をかけた。
そんな絵里の姿を見て、両親は、また涙を流すのだった。

私のせいで、両親を苦しませている。私が、生まれたせいで。私が、生きているせいで。
そんな気持ちが、いつも絵里の心を蝕んでいた。

そんな絵里に、やがて妹ができた。両親が喜ぶ姿を見て、絵里はとても嬉しかった。
しかし同時に、両親の心が自分から離れていくのを感じていた。両親の期待は、妹に注がれていったのだ。

今日、妹が一人で病室に来た。
妹のことは羨ましかったが、決して嫌いにはなれなかった。むしろこの可愛い妹をもつ姉として、少し誇らしかった。
でも、今日はなぜか些細なことで喧嘩をしてしまった。どちらともなく、互いに対して攻撃的になっていた。
お姉ちゃんなんか、いなくなってしまえばいいのに。妹は、確かにそう言った。

入院を続け、家計は厳しくなっていた。
妹は希望していた私立の学校への進学を諦めたと聞いていた。
両親は妹に、ずっと我慢をさせていたのだろう。妹の気持ちもわかる。
入院を続ける私が居るせいで好きな服も、お菓子も玩具も、買ってもらえなかったのだから。
絵里が死んでしまえば、家族三人で幸せに暮らしていける。

絵里は、近くにあった果物ナイフで手首を切った。
本当に死ぬつもりだったのか、よく分からない。
目を覚ますと、両親から妹も入院したことを聞かされた。
絵里と同じ、手首の傷によって。

686 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 00:23:39.77 0
その日の夜、高橋は病院の屋上にいた。ダークネスの狙いが彼女達であるならば、必ず姿を現す。
高橋はそう考えていた。だが・・・

屋上のドアが開く音がした。扉から出てきたのは、昨晩出会った少女、絵里だった。
高橋はそちらを見ることもなく、理解する。
その少女は誰もいるはずの無い屋上に人がいたことに驚いていた。カギは今開けたのだから、と。
だが絵里は高橋の姿を見て、合点がいったようだった。

「あなたも不思議なチカラがあるって、そう言っていましたね。昨日と同じように、そのチカラでここへ?」」

そう話しかけられ、高橋は後ろを振り返る。

「そう。でもそれだけじゃない。私は、人の心が読める。もちろん、あなたの心も」

心を読める。私の心を。じゃあもう、分かっているんですね。絵里はそう言った。

「わたしはもう、生きる価値がないんです。いいえ、初めからそうでした。親にも、妹にも、
みんなに迷惑を掛けて。さゆだって、本当は私なんかいなければ、もっと好きなことができるんだから」
「だから死ぬというの?妹にまた怪我を負わせることになっても?」
「妹のことは大丈夫、さゆに近くにいてもらっています。あなたも、離れたほうがいいですよ。私のチカラ、どこまで及ぶか
分からないですから」
「私は死なないわ。ダークネスを討つまでは。あなたも死なない。あなたのお友達が、助けに来てくれる」

友達。彼女の心に、道重さゆみの姿が浮かぶ。

「あなたの大好きな、道重さゆみ。あなたが死んだら、彼女は・・・」

高橋の言葉を遮るように、絵里は言った。

「わかりません。わたしは、心を読んだりできませんから」

687 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 00:24:37.40 0
絵里はそう言って鞄からカミソリを取り出した。
高橋の心に、絵里の深い悲しみが流れ込む。同時に、絵里が手首を切るイメージも。

手荒い真似はしたくなかったが、仕方ない。
高橋はすぐに絵里の背後をとり、後ろから腕を掴む。
だが突然口内に痛みが広がる。
舌をかんだのか。絵里にとっても咄嗟の行動だったのだろう。
高橋は彼女がそうすることを読み切れず、予想外の痛みに手を離してしまった。

絵里は距離をとった。再び手首にカミソリをあてがい、目を瞑る。

高橋は痛みを堪えながら、思考する。
この少女は気付いていない。
親の、妹の、道重さゆみの、そして自分の、本当の気持ちに。
不安なのだ、孤独になることが。孤独から逃れるために、死を選ぼうとしている。
教えてあげたい。あなたは、孤独ではないよ。
でもそれを今の彼女に教えられるのは、私ではない。
この世界でただ一人。道重さゆみだけだ。
高橋は再び、絵里に向かって飛びついた。

688 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 00:25:09.26 0
絵里は目を開けた。体中が鮮血で染まっている。そりゃそうだ、と思いながら。
自分で、切り刻んだのだ。手首だけではない。自分の腕を、顔を、体を。

目の前にいる女の体も、同じだった。
その女は地面に倒れたまま、動かなくなっていた。

絵里は、悲鳴をあげた。
目の前にいる女の人、自分はこの人に恨みがあるわけでもない。決して殺したいわけじゃない。
自分が死にたいだけだ。自分を殺したいのだ。
妹の時だってそうだ。妹を恨んでたわけじゃない。
こんな自分にも、あんなに可愛い妹がいる。妹を殺したいなんて思うものか。
恨んでいたわけじゃない。妹を。この世界を。
それを証明するために、ここへ来た。
誰も傷つけることなく、死ぬ。
それがこの世界を恨んでいないことの証明になる。
だが自分の気持ちとは関係なく、目の前の女にも傷が移っていく。
違う。私は誰も恨んでなんかいない。
絵里は首筋にカミソリをあてた。

689 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 00:25:58.49 0
道重さゆみは、病院の屋上を目指し、階段を駆け上がった。
絵里から受け取ったメールを思い出す。

『さゆ、今までありがとう。妹をよろしくね』

屋上への扉をあけると、すぐ目に入ったのは、以前私達に会いにきた女の人。
高橋愛という能力者。れいながそう言っていた。
絵里を止めるつもりだったのか。だが絵里のチカラに巻き込まれたのだろう。
そこから少し離れた位置に、絵里の姿があった。

「絵里!」

さゆみはすぐに絵里の下へ駆け寄った。体中に痛々しいほどの傷ができていた。
口には血が溜まり、端からそれを流している。首には大きな傷があった。
さゆみは自分の心臓をえぐられたような感覚を覚えた。

「絵里!しっかりして!」

だが当然、返事が返ってくることはない。
さゆみは絵里の傷口に手をかざす。治癒能力。だが、何も起こらない。

「そんな・・・どうして!何で治せないの!絵里を助けたいのに!」

何度試しても同じことだった。
能力が足りていないわけではない。
能力自体が湧き上がってこないのだ。何かに、抑え付けられているように。

690 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 00:27:17.67 0
「お困りのようですね」

さゆみが気付かない間に、屋上に一人、女がきていた。白衣に身を包み、眼鏡をかけている。その姿は一瞬医者のようだが。
騒ぎを聞きつけたのか、それにしては、何か見下しているような、勝ち誇ったような表情を浮かべている。
勘のいいさゆみには、わかった。この女がれいなの言っていたダークネスの仲間なのだと。

「この病院周囲一帯での能力の使用を制限しました。道重さゆみさん、
あなたの能力の解析はすでに終わっています。能力の仕組みがわかれば、簡単なことです。
昨晩殺せていれば、それすら必要なかったんですけどね。
しかしいいデータがとれました。あとはその女を回収するだけです」

ゆっくりと歩きながら、女は話し始めた。

「それにしても亀井絵里。他者と傷を共有する能力。厄介です。だって、殺したら自分も死んでしまうんですから。
でもすばらしい能力です。実験適合成体、i914を道連れにするなんて。
ああ失礼しました、今は高橋愛という名前でしたね」

高橋は、薄れていく意識の中で、女の話を聞いていた。
姿を現した女。彼女もまた、かつての仲間だ。
高橋と同時期にアサ=ヤンに入った。彼女は戦闘に関しての能力は持っていなく、のんびり屋で、
おおよそどこにでもいるような普通の少女だった。少なくとも高橋は始めそんな印象を持っていた。
だが、彼女は努力家で、人一倍頭がいい。能力に対する理解と知識は、後にも先にも並ぶ者がいない。
しかし彼女は裏切り、ダークネスの研究機関に所属したと聞いた。そんな彼女がここに現れるとは。
裏切り。裏切りか。
ふと、もう一人、同期の新垣のことを思い出した。
彼女はアサ=ヤンの存在を誰よりも愛していた。彼女がアサ=ヤンを裏切ることは絶対にないだろう。
彼女は今なにをしているのだろう。あの戦いに生き残れたのだろうか。
自分がリゾナンターとして、再びダークネスと戦うと聞いたら、力を貸してくれるだろうか。
ああ、そうだ。れいなに電話しないと。ダークネス、出てきたし。でももう手が動かんわ。ごめん、れいな。

691 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 00:28:11.39 0
女はそう言うと、屋上に次々と、この病院の患者達が現れた。
よく病院に来るさゆみには、知っている顔もあった。だが目に意識が宿っていない。この女に操られているのか。

「この病院の患者さん達です。この人たちはもう、助からない。死ぬことが決まっている人たち。
そんな人たちに最後くらいいい思いをさせてあげても、罰は当たらないでしょう」

人を殺す、快感をね。そう言い放ち、はじめてその女が下卑た表情を浮かべた。これが、この女の本性か。

道重さゆみは、女の話を黙って聞いていた。
悔しさと怒りが体中から湧き上がっていたが、その心に支配されることのない、冷静な自分がいた。
冷静に、状況を判断する。絵里も高橋愛という女の人も、もう助からない。
血を流しすぎている。流れた血までは治せない。
さゆみは、近づいてくる男達に目を向けた。10人ほどか。手にはそれぞれ武器を持っている。
自分ももう、助からない。
それに絵里のいない世界なんて耐えられない。ここで、死のう。
さゆみが死を受け入れようとした瞬間、ふとれいなの顔が浮かんだ。
彼女なら、こんな風に諦めない。こんなとき、最後まであがくだろう。
絵里はまだ死んでない。なんとかして絵里を助けなきゃ。
自分の命を懸けてでも。
さゆみは、立ち上がる。さゆみが、絵里を守る。

さゆみは、男達の群れに突進した。

だが非力なさゆみの力では、どうすることもできず、すぐに抑え付けられた。

ああ、体育の授業を真面目にやっておけばよかった。
そんなことを思いながら、血だらけになった絵里を見る。
ごめんね、絵里、助けてあげられなかった。
ずっと近くにいたのに、絵里の感じていた孤独に気付いてあげられなかった。
絵里、最後まで、一緒だよ。

692 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 00:28:57.22 0
そのとき、操られた男達の動きが止まった。
彼らの視線が、鉄柵の上に立つ少女に注がれていることに気付く。

「れいな!」

「さゆを離せ!」

そこには、れいながいた。

れいなは素早く、さゆみのいるほうへ走り寄り、男達のみぞおちへ的確に打撃を
入れた。男達はすべて、その場で意識を失った。
れいなは、血まみれになった高橋と絵里の姿を見る。

「よくも、れいなの大切な仲間を!」

「くっ、この女!」

白衣を着た女は明らかに動揺した。
なぜ田中れいながここに?高橋愛と手を組んだのか?
いずれにせよ、この女の能力の解析はまだ、終わっていない。ヘケートが、しくじったせいだ。
私の作戦は完璧だったのに。このままでは、まずい。

「あんたがダークネスの科学者っちゃね!もう絶対許さんと!」

「ち、違います!私はダークネスのドクターマルシェなんかじゃありませんよ!」

そう言って女は、地面に煙幕を投げつけた。

693 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 00:29:35.82 0
あの女が去ってから、さゆみの力は戻っていた。
さゆみは、高橋と絵里に、治癒を続けた。傷はすでに塞がっている。
だが、二人とも意識が戻らない。

「絵里!お願い、目を覚まして!」

一緒にケーキ屋さん、やろうねって言ってたじゃない。さゆみはそう呟いた。
れいなは、そんなさゆを見つめた。
自分の力じゃ、誰も助けられないのか。
愛ちゃんが、自分を戦わせようとしていないことは分かっていた。
自分の力が足りないせいだ。

「さゆ、頑張れ!」

れいなは、さゆみの手にそっと触れた。愛ちゃんは、れいなにも力があると言っていた。
そのせいで、ダークネスに狙われているのだと。
自分では全く分からないが、そんな力があるのなら。愛ちゃんと、絵里を助けたい。
その力を、さゆに託した。

さゆみとれいなの、二人を助けたいと云う想いが、共鳴する。

やがて治癒の光は、病院全体を包んでいった。

694 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 00:31:56.13 0
絵里は目を覚ました。そこはいつもと変わらない、病室だった。
体中に出来たはずの傷は、全て消えていた。私は死んだのではないのか。
かすかに、昨夜のことを思い出す。
そっか。さゆが、助けてくれたんだ。

病室のドアが開いた。

「絵里!気がついた!?」
「あっ、さゆ・・・」

さゆみは絵里に抱きついた。少し涙目になっていた。その腕は温かい。

「ごめん、さゆ。・・・さゆが、また助けてくれたんだね」
「もう、絵里!心配ばかりかけて!絵里が死んじゃったら、私は・・・」

そういってさゆみは泣き出した。そんな姿を見て、絵里はもう一度、ごめん、と言った。
死ななくて良かった。さゆにまた会えて本当にうれしい。

「おーい!絵里ー!」

またドアが開いた。今度は勢いよく。

「あれ、まさかれいな!?いつから来てたの!?」
「もう。れいなのことは覚えとらんのかいな。さゆはすぐ敵に捕まってしまったけん、れいなが助けたとよ」
「そうなの。れいなすごいかっこよかった。さゆみも、いくつか試したい技があったんだけど」
「それって、アニメのやろ?実際通用しないって、そんなの。まあ傷を治したのはさゆやけどね。気合入れすぎて
入院してた人全員治してしまったとよ」
「すごいなぁ、さゆは」
「絵里の心臓は治らんかったけどねぇ」

695 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 00:35:57.70 0
2人が来て病室が急に騒がしくなった。またドアが開く。高橋愛。
れいなと一緒に、悪の組織ダークネスと戦っていることを聞いた。

「あ!高橋さん!あの・・・昨日は本当にごめんなさい!」
絵里は深々と頭を下げた。

高橋はそんな絵里の様子を見て、微笑んだ。

「もう絶対あんなことしたら駄目だよ。絵里には、さゆとれいながいるんだから」
あなたは孤独じゃない。そう言いかけて、高橋は口をつぐんだ。もう言われなくても、分かっているだろう。
絵里はすっかり元気を取り戻していた。

「あの。高橋さん。れいなから話は聞きました。悪の組織ダークネスと、高橋さん達リゾナンターのこと。
高橋さんには迷惑をかけちゃったし。れいなも戦っていると聞いて。私も一緒に戦わせてください」
「ちょっと、絵里!?絵里の体じゃ・・・」
「大丈夫だって。あぶなくなったら、さゆがまた助けてくれればいいじゃん」

絵里がそう言ってくれたことは嬉しかった。高橋は今までずっと一人で戦ってきたのだから。
しかし、2人が最前線で戦うにはやはりリスクが大きすぎる。だがダークネスが絵里とれいなの力を狙っていることは明らかだ。

「わかった。2人とも今日からリゾナンターよ。それじゃ早速任務を与えるわね。れいなも、聞いて」

高橋は、考えていたことを言うことにした。
この2人を戦闘に参加させたくはない。もちろん、れいなも。しかしまたダークネスは命を狙ってくるだろう。
みんなが、戦うことを目的とせずに、集まれるような場所。それが結果的にみんなを守ることになる。

「2人の夢って、2人でケーキ屋さんを開くことでしょ。まあケーキ屋さんじゃないんだけど、似たようなものっていうか。
まあそのこととは、あんまり関係ないんだけど。私、カフェをこの近くにオープンしたの。
誰でも気軽に入れて、辛いことや悲しいことがあったときにも、そのときだけは忘れてくつろげるような、そんな空間にしたいの。
でも人手が足りなくて。3人とも、たまにでいいから、来て手伝ってほしいんだけど」

696 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 00:36:56.32 0
一ヵ月後、喫茶リゾナントはオープンした。
まるで客の心を読んでいるかのような細かい気配り。
加えて美人店長、店員と、絵里の作るチーズケーキが受け、上々の滑り出しだった。



だが。そんな喫茶リゾナントに忍び寄る、1つの影。

「はい、これから目標に接触、潜入します。・・・分かっています。我が主、ダークネス様に栄光を」

697 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 00:44:26.76 0
終わりでいいんですよね?大作乙です!
上手だなあ
結成時のエピソード読みたいと思ってたので嬉しいです
過去が埋まってくのもゾクゾクしますね

698 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 00:46:14.74 O
乙!すげぇ!

699 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 00:49:04.86 0
読み応えあったなぁ!
面白かった!うん!

700 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 00:51:26.36 0
めっちゃワクワクしながらリロードしまくってしまったw

701 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 00:52:41.34 0
なんかすげーな、職人さんたちって。
話がそれちゃうけど、高橋、さゆえりとれいなが
喫茶店の店員ってことで、”おじぎ”みたいストーリーも読んでみたい。

702 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 00:56:17.18 0
前にさゆえりとれいなが再びどう出会ったか気になるって言ったものだけど
その時考えてみるって言っていた方かな?
だとしたら話が見事につながっていたしそれぞれの味が出てて最高でした
ともかく本当にありがとうございました!


703 :名無し募集中。。。 :2008/05/03(土) 00:59:08.14 0
キテタノ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜从n・ 。.・)η从n` ロ´)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*キテタッチャ

大作乙

704 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 01:28:04.72 0
次回予告
仲間が増えるにつれ確実に戦闘力は上昇してゆく
だが その中心であるリーダー高橋の心は 仲間のチカラによる影響や
仲間をまとめる責任による 強いストレスで追い詰められていた・・

最近の高橋は無表情で口数も減ってまるで死人の様
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仲間にも「最近のリーダー変だよね」「まるで機械っちゃ」と言われる始末

れいなはかつての無表情だった自分を思い出していた・・・
 蘇る記憶  あの時自分を救ってくれたのは愛!
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「その通りよれいな みんな集まって!」皆を集め高橋のもとへ

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「愛ちゃん1人で苦しまないで 仲間がいるわ」
愛を救ったのは かつて愛が救った仲間達だった!

愛はメンバーの前でいつまでも子供の様に泣きじゃくるのだった
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「うれしい・・あたしには勿体ないくらいの言葉だよ・・みんな」
       愛は照れくさそうに笑顔を見せた

次回かなしみ戦隊リゾナンター「LOVEマシーン」

愛の瞳から流れる涙・・・それは 機械の黒いオイルなどではない
       血の通った人間の澄んだ涙だった

705 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 02:43:04.37 O
おやすみリゾナンター

706 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 02:49:37.36 0
お、ついにラブマシーンかw

707 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 03:30:58.30 0
ちょっとおふざけ書きました
気に障る方がいらっしゃいましたら申し訳ございません

708 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 03:31:53.48 0
司令室にアラームが鳴り響く

「UFA本部から入電です。麻布に怪獣が出現! 幼稚園の送迎バスを襲っているとのことです」

コンソールに座っていた管制担当の光井隊員(通称:リゾナントパープル)が叫ぶ

「リゾナンターただちに発進!」
「「はっ!」」

司令室にいたリゾナンターのメンバーたちが一斉に部屋を飛び出す
いま命令を出したのはリゾナントイエローこと隊長の高橋愛
ここはUFA直属の戦闘集団モーニング戦隊リゾナンターの司令基地であった

ちなみにUFAとは『不従順な逃亡者を攻撃する部隊(Unbiddable Fugitvie Attacker)』の略称であり
本来の居場所からはみ出した悲しき生命体の殲滅を行うために設立された組織である

ワンダバダバダバ♪ ワンダバダバダバ♪
効果音と共に司令基地の庭が大きく口を開き戦闘機と爆撃機が、ガレージから戦車が、
そしてプールからは巨大ロボが飛び出て行った

「ブルーファイター、天洋、ガキカメタンク、レインボーピンク全機発進しました」

パープルの声が戦況を伝える

「まもなく現場の様子が映ります。出ました! あれは・・・ 怪獣アイボーンです!
 たしか2年前に地球から出て行ったはずなのに、なぜ今になって姿を現したんでしょう?」

モニタをじっと見つめるイエローが鋭く分析した

「見てみい、成獣になっとる。これは手強い。全機突入用意!」

709 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 03:32:55.00 0

「小春いっきまーす!」

小春隊員(リゾナントレッド)が操る全身ピンク色の巨大2足歩行ロボットがアイボーンに飛びかかる。
火気管制担当の道重隊員(リゾナントピンク)が悲鳴を上げる

「無理無理無理無理、やなのやなの、あばばばばば」
「ちょっとぉ〜道重さん。ちゃんと攻撃してくださいよぉ〜」
「そ、そんなこと言ったって、小春ちゃんの操縦がぁぁぁ」

司令室に映るモニタの中でピンクの首がぐりんぐりん回っていた

「なにをやっているんだ、こいつらは」

イエロー隊長が頭を抱えている

「あっ! アイボーンが放射能もとい紫煙を吐いています。
 どうやらレインボーピンクが副流煙被害で苦しんでいる模様」
「援護の方はどうなっている? 後方支援のガキカメタンクは?」
「それが・・・その・・・」
「はぁ? 後ろ向きに攻撃してるやと? それで攻撃は?」
「当然当たっていません」

なぜかパープルが申し訳なさそうに報告する

「天洋はどうした?」
「リンリンいえグリーンが祖国から秘密兵器を取り寄せたと言っていましたが・・・
 いました。アイボーンの真上です」

710 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 03:34:07.87 0

爆撃機天洋の操縦席に座るのは二人の中国人
ジュンジュン(リゾナントインディゴ)とリンリン(リゾナントグリーン)だ

「バッチリデース。覚悟スルアルネ。スイッチオン!」

グリーンがボタンを押すと爆撃機の腹から霧状の液体が散布された
その状況をモニタリングしているパープルが叫ぶ

「メタミドホスです! 天洋はメタミドホスを散布している模様!」
「害虫ニハコレガ一番アルネ」「ソッカー」

スピーカーから流れる音声を聞きながらイエロー隊長がつぶやいた

「害虫じゃない、怪獣だ。パープル、あとで教えておいてくれ」
「とりあえず攻撃は効いているようですが・・・ 住人への健康被害が心配されます」
「結局あてになるのはれいな、いやリゾナントブルーのブルーファイターだけか」
「ですが戦闘機一機だけでは火力不足は否めません」

田中隊員(リゾナントグリーン)の乗る戦闘機がヒットアンドアウェイを繰り返して攻撃を続けているが
大して効いているようには見えなかった

「いったいどうしたらいいんだ。ん、なんだアレは!?」

711 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 03:36:34.13 0

新たなキャラクターの登場に全員が驚く

「あれはM22星雲のノノール星人です!」
「どういうことだ!? あいつは1年前に太陽に飛び込んで自滅したはず! なんで生きている?」
「それがノノール星人が飛び込んで以降、むしろ太陽の活動が活発になっているようです。
 地球上のネットワークに影響を出しているのもそれが原因かと」
「なんてやつだ、太陽に滅ぼされるどころか、太陽に勢いをつけるとは。
 でなぜ地球に戻ってくる!?」
「アイボーンの活動に触発されたのではないかと、でも詳しくは解りません」

巨大怪獣が2体。東京の街を破壊の限りを尽くす。

「これ以上打つ手はないのか・・・」

イエロー隊長があきらめかけた時だった
パープルからの報告が入る

「新たな機影を発見!ものすごい速さで近づいてきます。これは・・・」

空を見上げる全員に希望が満ちる

「ウルトラマン・ノア!!」

712 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 03:37:42.41 0


「なにを書いてるの?」

わたしが鉛筆をくわえて途方に暮れていると背後から高橋さんが覗き込んできた。

「えっ!? いえ、なんでもないんです!」

わたしはとっさにノートを隠そうとしたけど間に合わなかった。
ノートを奪い取られてしまう。

「ちょっと、やめてくださいよー」

わたしはノートを取り返そうとしたけれど逃げられてしまう。

「照れんでもいいじゃん。みっつぃ上手に書けてるよ。で? 続きは?」

それはわたしが一番聞きたかった。
だっていくら予知してもこの先を見ることは出来ないのだから・・・


(完)

713 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 03:38:30.03 0
それではおやすみなさいませ

714 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 04:48:10.30 0
正統派特撮キタ━━(゚∀゚)━━ !!
なんかこれはこれですごく好きだwww

715 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 05:26:32.94 0
>「見てみい、成獣になっとる。これは手強い。全機突入用意!」
>「どういうことだ!? あいつは1年前に太陽に飛び込んで自滅したはず! なんで生きている?」

ワロタw

716 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 05:37:57.11 0
こういうのもイイネ!
みんな器用に書くね
感心する

717 :名無し募集中。。。 :2008/05/03(土) 06:59:24.24 0
朝から笑わせてもらったw

718 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 07:09:32.80 0
朝から腹痛いwww
メタミドホスはダメだろwww
ほんと懐深いなあこのスレ

719 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 07:24:03.31 0
一番最初から見てたらもう朝かww
よしことガキさんのとこは涙出てきた
これからライブ見に行くのが何か不思議な感じ

作者さんホント乙

720 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 07:26:33.76 0
次回予告
ここは喫茶リゾナント 多くの出会いが待ち受ける不思議なお店

今日も店長の愛は仕事とメンバーのおもり(?)で大忙し!!

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「フフ 来る度に人が増えて にぎやかになっていくわね」と常連客の保田
       それに愛はしみじみ答える
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「思えば最初は1人で始めた喫茶店 ずいぶん変わったなあ・・」
          ・・・とそこへ

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「愛ちゃん何考えてんの〜?サブリーダーのあたしに隠し事なんて〜・・」
「新垣さんはほっときましょうよー♪そんで!小春におしえてくださ〜い☆」
「ムッカー!ピキピキー 何よーあんたには教えない約束になってんのww」
       「あっちょっと2人けんかしないで・・」
          「何しとーとみんなー!」
   「エッ!さゆみが一番かわいいって言うはなしですか!?」
      「ふーんだ!絵里の方がかわいいもん!!」
      「リンリンもバッチリかわいいデーース!」
          「バナナください・・・」
     「じゃあ!愛佳が通訳しますね・・えーーーと」

ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/14/toro14674.jpg
「あーーもーーうッ! うるさいわね!! 静かにしなさーい!!!(怒)×9」


次回かなしみ戦隊リゾナンター「女子かしまし物語」

ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17096.jpg
          「はwwwwwwwい」

721 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 07:36:12.67 0
乙w
これで時間を越えるとドラえもんのオシシ仮面の話になるねw

722 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 08:36:42.29 0
作者さんたち乙!!
6期の人、普段から小説とか文章書きなれてる人のような気がする
上手い言葉が思いつかないんだけど、凄く感動した・・・

正統派戦隊ものもいいねー
このロボットはピンチになると合体するなw
朝から爆笑しました

次回予告の人も乙
毎度ながらうまいなー と尊敬します

723 :629:2008/05/03(土) 08:37:34.81 0
いろんなストーリーがあるけど最終的に夢だったってオチだけはやめてくれ
と釘を刺してしまえw

724 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 08:39:28.37 0
オシシ仮面てどんな話だっけ

725 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 09:06:57.38 0
連載漫画の続きが早く読みたくてタイムマシンを使うとどうなるかというお話

726 :名無し募集中。。。 :2008/05/03(土) 09:08:31.11 0
連載に行き詰った漫画家が次の発売号を買ってきてもらって
それを写して原稿をあげるのを繰り返す話

727 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 09:27:46.55 0
先にUPされた方とは別にゲーム化してみます
まだプロローグのみですが よろしければ
パス: rb

http://www4.uploader.jp/dl/reinachan/reinachan_uljp00262.exe.html

728 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 09:40:50.90 0
球技大会じゃなくて障害物競走にすればエンディングにつながるのにw

729 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 09:41:33.41 0
>>727
otu

730 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 09:43:23.41 0
>>728
誤爆したorz

731 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 09:53:09.48 0
>>727
「RGSS200J.dllが見つかりません」が出たらここからランタイムインストールね
ttp://www.famitsu.com/freegame/rtp/vx_rtp.html

732 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 10:20:34.28 0
>>727
シャーペんの人か
いいよいいよー

733 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 11:30:44.04 0
毎夜毎夜厚みがあるなー

734 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 11:36:45.87 0
>>727ってどうやるんでしょうか?
デスクトップにダウンロードして実行押したけど何もならないんですけど
vistaだからかな?

735 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 11:39:19.42 0
ダウンロードしたフォルダの中の馬のマークのgameってのをクリックすると
「RGSS200j.dllが見つかりませんでした」ってなる・・

736 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 11:40:00.43 0
http://jp.youtube.com/watch?v=KJWVpkfZCq0

737 :名無し募集中。。。 :2008/05/03(土) 11:46:33.20 0
>>735
>>731
さすがにちょっと前のレスを読もうよ

738 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 12:22:41.87 0
>>734
ちょっとそのまま待ってみる

739 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 12:43:46.97 0
>>737
あーすんません

740 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 13:02:58.01 0
>>720
保田どうしても笑ってしまうww

741 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 13:27:49.94 0
シングルVが売ってない@福岡

742 :名無し募集中。。。 :2008/05/03(土) 13:31:23.44 0
amazon使え

743 :名無し募集中。。。 :2008/05/03(土) 13:32:57.94 0
中野から帰ってくるまでに新作来てるとうれしい

744 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 14:29:08.56 0
「リゾナントしました」って名言だな

745 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 14:29:20.10 0
おれも中野行くから無理

746 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 15:36:08.37 0
そうか作者さん何人か中野か

747 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 15:36:21.94 O


748 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 16:27:44.52 0
お話あげていいかな?

749 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 16:34:03.86 0
どうぞどうぞ

750 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 16:39:54.86 0


「もう、いやや!!離して、里沙ちゃん!!」


はい、わかりました、と、応じる訳にはいかない。
今離せば、もうこの身体を支える資格がなくなると、わかった。

ねぇ、愛ちゃん。
貴方は誰のどんな過去も包んだじゃない。
私の、この裏切りも。過去にしてくれたじゃない。

腕の中で暴れる愛ちゃんを抑えながら、私は先ほどまでこの場で起こったことを
再び思い返した。



751 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 16:40:24.79 0
今日は珍しく敵襲が二度。
皆を返したところだったから、私と愛ちゃん、二人で出撃した。
田中っちも行くってうるさかったけど、敵の反応は少数で、少し負傷していたから、愛ちゃんがそれを許さなかった。

その程度の簡単な、任務。廃工場で5体程と対峙した。

「あああああっ!!!!!!!」
しかし愛ちゃんは、5体目の敵に、軽い術を食らった。
本当に、すぐに解けるような、あるいは、かからないような催眠術。
それなのに私がそれを倒して振り返ると、愛ちゃんは大粒の汗を流しながらもがき苦しんでいる。

「やっと、上手くいったよ。」
不意に、冷たい声色。―氷の魔女、ミティ―
愛ちゃんを裏切った、元・リゾナンター。罠だった、と気付いた時にはすでに遅かった。

「久しぶりじゃないの、ガキんちょ。
 今度はそっちにつくんだってね?いろいろふらふらと忙しいよね、あんたも」
「あんたが、あんたが愛ちゃんを!?」

彼女の声など構っていられない。こんなに苦しむ愛ちゃんは初めて見た。
自分が闘いに向いた能力者とは到底いえない。でも、彼女との闘いは避けられない…
やらなきゃ…



752 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 16:41:13.30 0

「よくもまあ、愛ちゃんはガキんちょのこと許せたもんだよね。」
 美貴、そんけーするなー裏切り者を許すなんて あ、美貴も裏切り者なんだけどねー

「愛ちゃんに何をしたの?」

ケラケラと笑う魔女に私は走り出した。袖口から飛び出すピアノ線。
非力な私でも操れる、暗殺用の武器。
心の操作と同様、この程度の物質なら、私は操作できた。体でなく、脳で。
背後では、愛ちゃんの呻き声が聞こえる。でも焦っては、いけない。

「うんうん、ガキんちょ、強くなってるねー。感心感心。
 真面目だったもんねーあんたって、むかしっから。」

私の渾身の攻撃網を彼女は事も無げに掻い潜る。
その様はまるで、ピアノ線の方が、彼女を避けるように、無駄がない。



753 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 16:42:00.98 0
「んー。美貴のことばっか見てて良いの?」
 あんたのお姫様、動かなくなってるよ?

天井を破壊して魔女の視界を一時的に遮り、愛ちゃんの元へ。
ミティ相手では、愛ちゃんを気にしながら闘えなかったことを私は悔やんだ。
愛ちゃんは、ピクリとも動かない。うそ、うそうそ…
慌てて頬に手を添えたが、思わず、手を離してしまった。
冷たい。尋常じゃなく、冷たい。

もう一度触れようとしたその手を、ミティに掴まれた。
「タイムアップだよ、ガキさん。今度は美貴が愛ちゃんと仲良くする番。」
地中から氷柱が伸び、私の体を天空に攫った。
ぐはっ…口から、赤いものが零れた。天井と柱に挟まれ、身動きが取れない。
ぐりぐりと押し付けられ、身体が軋む。

霞む視界の中、愛ちゃんの身体から、湯気が出ているのが見える。

「ガキさんはさー、愛ちゃんに許して貰ったわけじゃない?
 じゃあ、さ、愛ちゃんに何があっても、許せるわけ?」
反論も出来ないほど、強く押される体。きりきりと柱を捻りながら、魔女は問い続ける。

「最後まで、仲間ごっこ続けれる?うん、時間だわ、ガキさん。楽しいショーのね。」
急に柱が砕かれ、私は床に叩きつけられた。
声に出せない痛み。それよりも、愛ちゃんは…どうなったのか。

754 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 16:43:32.40 0
氷が割れたときに出た、霧の中、恐ろしく背筋を伸ばして立つ、愛ちゃんの後ろ姿が見える。
どういう、こと?術が…解けたの?

「愛ちゃんにね、魔法をかけたの。子どもの心を取り戻す魔法」

思い当たる節は、下級催眠術、幼時返り…
あの時のあれは、やはり催眠術だったのだ…

「なんで、あーし、ここにおるの?」

普段時折使うロリ声が、常時使われることに違和感を覚えた。
愛ちゃんは催眠術にかかりやすい体質だと、小春が笑いながら言っていたのを思い出す。

催眠術を解こうにも、体が動かない。私の力なら簡単に解けるはずなのに。痛みがそれを邪魔する
ミティはそんな私を一瞥すると、愛ちゃんの横に立った。

「お名前は?」
ミティの問いかけに答えた愛ちゃんの言葉に、私は頭の中が真っ白になった。


「あい。…あい、きゅーいちよん。おねーちゃんが新しい、けんきゅーいんさん?」



755 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 16:44:08.86 0


7年前、何度も読み返した資料を思い出す。
資料と言っても、ほんの数行。

i914。22年前、研究班が作り出した、複合能力者。
4歳で謎の失踪を遂げた時、彼女の研究データのほとんどは消失したが、
唯一残った日誌にこう書かれていた。


『すべてが なくなった』


この7年間、綿密に調査したが、その言葉の意味はわからなかった。

闇雲に使うことを望まない、精神感応。
使用時に謎の付加を伴う、瞬間移動。
力は、これだけ。

孤独の意味を知る者で、誰にでも優しく、そして強かった。

i914。彼女からその名前は聞いたことがなかった。
名前自体を知ってはいた、ようだが。

7年間。私にとって、高橋愛は、高橋愛だった。




756 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 16:45:52.66 0


「きょーは、なんにん?」
「何人出来る?」
「ん?なんにんでもいいよー」
いっぱいがいいかも。すぐおわっちゃうのつまんないしー

二人の会話で、自分が回想の世界から帰ってきた私。

愛ちゃん一体、何を言ってるの?
パチンとミティが指を鳴らすと、ぞろぞろと雑魚兵が踊り出てきた。その数ざっと、数百体。

「これだけで、いいの?」
「いいよ?今日は何が、食べたい?」
「うんとねー。いっちごー!!」

ぱーん!!!
愛ちゃんが手を振り上げた瞬間、彼ら全ての体に、無数の穴が開いた。
瞬きの暇すら与えず、手を振り下ろすと、兵士たちは消失していった。
愛ちゃんが、すべて、消した。

「よくできたね、i914。いちご、そこにあるから、食べておいで」



757 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 16:46:22.27 0


「おどろいた?あれが、大量破壊兵器、i914だよ。」

兵器…その言葉に、震える。

「さすがに、ガキんちょも、怖くなったでしょ?
 表情も変えず、一瞬でだよ?美貴にも出来ないなぁ」

     やめて

「あれを、2歳くらいから毎日してたらしいよ。」

   もうやめて

「もう、壊れちゃってるよね。兵器としては、最高なんだろうけど…」

「やめろ」

体中の骨が軋んだ。でも、心が体を動かした。
なんとか立ち上がり、叫ぶ。



758 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 16:46:57.68 0


「愛ちゃんは、あんな子じゃない!!!兵器なんかじゃない!!」

愛ちゃんは、人間だ。誰よりも優しくて、傷つきやすい心を持った人間なんだ。

「何にもわかってないと、笑えるよね。ホントに。」
「あれは、高橋愛の、本当の姿。光を操り、すべてを光に返す、至高の能力。」

その言葉に、下級兵達の死に方が重なる。
愛ちゃんが、全部、消したの?

愛ちゃんは、たとえ敵でも無闇に傷つけたりしない…
その、愛ちゃんが一瞬で…無数の命を、消した…

「愛ちゃんは、あんな子じゃ…」

「その言葉自体が間違ってるってわからないの?」



759 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 16:47:51.33 0

「あれは、高橋愛よ。人間に害を与える使用法を忘れていただけ」
 ほら、空間移動。あれも対象を光の粒にして、光速で移動して、元に戻す力。同じ原理。

「データによると彼女の祖母は何かの能力者みたいね。
 能力の制御は、その祖母の力によるところが大きいみたいだけど。」

一度覗いた、愛ちゃんの深層心理。
おばあちゃんの温かい手は、彼女がこんな風に力を暴走させないための封印術でもあったのか。

「わたしは、それを少しこじ開けただけ。あれは愛ちゃんなのよ。
 あれを否定することは、彼女を否定することだわ…
 ただ正義感だけ振りかざして…それが何を意味するか、わかってないんじゃない?」

私は、頭を殴られた気分になった。
私はなんて恐ろしい言葉を何度も口にしてしまったのか…
愛ちゃんは、私のありのままを受け入れてくれたのに…私は…私は…



760 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 16:48:33.49 0

「i914!こいつも、片付けてくれる?」
「ん〜?」

体はいつも通りなのに、中身だけ幼児になってしまった愛ちゃんが、
いちごを口に咥えながら、とてとてと私の元に来た。

「このひともうしにそうだよ?やらなきゃ、だめー?」
「うん。その前に、このおねーちゃんに見覚えある?」

こうなってから、初めて眼を合わせる。いつもと変わらない、無邪気な笑み。
そうか、無邪気すぎるんだ。
ダークネスは罪の区別もつかない愛ちゃんを利用して、実験して。

「…しらない。」

その言葉と共に、愛ちゃんの手が、私の前に翳された。
恐怖に体が震えた。愛ちゃんにこんなことをさせることに。
私の命なんて、どうなったって構わない。
今、彼女が私の命を奪うことは、何時の日か、彼女が自分を責める条件となる。
そのことが、恐怖だった。

「じゃー、さよならするね。」



761 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 16:49:51.46 0


―いややーいやや!!―
心の声が、流れ込んでくる。これは、テレパシー?
―あかん!!やめろ!―
今度は、もっとはっきりと聞こえ始めた。愛ちゃんが中でもがいているのだろうか。

「愛ちゃん…」
「あい…ちゃん?あーしはきゅーいちよん、までがおなまえやよー」
―里沙ちゃん!逃げて!―あーしを、その線で貫いて!早く!―

どうして、この人がこんなに苦しまなくちゃ、いけない?この人が、何をしたの?

「勘違いしちゃダメだよ、ガキんちょ。
 その為に…こうやって人を殺す為に、i914は創られたんじゃん。さ、やって?」
「うん!」


           …どしゅん




762 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 16:50:42.70 0


愛ちゃんは、力を発動した。自分に向けて。
光の矢で、自身を貫いたのだ、左脇腹を強く深く。よろける身体を抱きとめる。

「下級催眠術じゃ、所詮この程度みたいだね。」
背後で、ミティの声がする。
「それとも、あんたたちお得意の共鳴?ガキんちょの生きたいって心が共鳴したの?」
高らかに笑って、彼女は告げた。
「今回は、あくまで、i914の力がどこまで利用できるかって実験。
 まぁ、満足のいく数値だよ。次来る時は、もうちょっとこの状態が長く続くようにしないとね」

じゃ、また。そう言って消えるミティ。
その言葉に心底胸騒ぎがした。
でも、今、姿が見えなくなることは大きい。
ゆっくりと彼女を横たえると、さゆみんに連絡を取る為に愛ちゃんの懐を探った。
私の携帯は、粉々になってしまっていたから。

「…さちゃん、ごめん…ごめん…」



763 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 16:51:24.62 0


「愛ちゃん、気がつい…」

愛ちゃんは、大粒の涙を零しながら、何度も呟いた。
 もう、殺してや…こんなん、いやや…

「そんなわけにいかないでしょ!それに、皆に死ぬなって言ってきたのは、愛ちゃんじゃない!」
半ば、絶叫だった。理由を問われたら、何も答えられない。
愛ちゃんがそう思いたくなるのも、頷けるほどの、惨状。
自分の知らない、得体の知れない謎の力。謎の人格。謎の記憶。暴走。

そして、私の言葉。
二人でいるのに、今、愛ちゃんは独り。
皆を助けてきた、愛ちゃんはそこにいなかった。孤独に打ち震える、独りの少女だった。

皆の孤独は感応できても、自分の孤独は感応できない。
皆の孤独に共鳴できても、自分の孤独に共鳴できない。

傷口を刺激しないように、私は愛ちゃんを抱きしめた。
「離して!」「あーし、里沙ちゃんを消してまう!」「お前、離せって!!」
「大事なんやって、皆が…里沙ちゃんが…これが暴走したら…
 あーし…また…みんなを…傷つける」

そうやって…愛ちゃんは、いつも、いつも…


764 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 16:52:45.35 0

「愛ちゃんは、わかってない!」

愛ちゃんの抵抗が止む。反対に私は、腕の力を強めて、心で強く想った。

『愛ちゃんの力、怖くないわけじゃない。でも、愛ちゃんは愛ちゃんでしょ?
 簡単に、死ぬなんて、言わないで。
 方法は、きっとあるよ。皆も、私も、愛ちゃんの為ならなんでも出来る。
 孤独に、負けないで。独りじゃないから みんなが、いるから』

「「ガキさん!!愛ちゃん!」」

その声に顔をあげると、田中っち、それにみんなが飛び込んできたのが見えた。
必死に想い続けたみたいで、愛ちゃんが気を失ったことに気付かなかった。
伝わった、だろうか…今、そのことを確かめる術が無い。
光井に、愛ちゃんの明日を視てもらわないと。

苦しむのは、仕方ない。
ただ、独りで苦しまないで欲しい。

愛ちゃん、どこにも行かないで。




765 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 16:53:41.01 0
* * * * *

「ただいま、帰りました。」
任務を終え、謁見の間で、主に、報告をする。
いくら、氷の魔女なんて呼ばれる私でも、この方を前にすれば、自然と頭を垂れた。

「i914、力は以前と全く変わりません。むしろ、今の身体の分、威力が増している模様でした。」

頭を下げているため表情は見えないが、主は喜んでいるように感じた。
闇を操り、人の心を読み、その心に孤独を作り出す、ダークネス。
我が主ながら、なんとも恐ろしい存在だと思う。だが、そこに惹かれる。この世の中は、力が全てだ。

『i914、必ず手にいれろ。
 あれは最高傑作だ、私の遺伝子を引き継いだものの中で、な。』

今一度命を受け、退室した。
高橋愛はダークネスの血を受け継いでいる。
このことを知ったら、あいつらはどんな顔をするだろう。
おそらくこのカードで、高橋愛を引き入れることはできないまでも、
リゾナンターから身を引かせることが出来るだろう。彼女の自身の意思で。

その後、どうなろうが、知ったこっちゃない。
酷く、愉快な気分になりながら、私は闇に紛れた。


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