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リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第3話

1 :名無し募集中。。。:2008/04/27(日) 22:29:06.99 0
前スレ
リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第2話
http://ex24.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1208587442/

まとめサイト
http://resonant.s336.xrea.com/cgi-bin/up/index.cgi

テンプレ>>2-11ぐらいまで

758 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 16:46:57.68 0


「愛ちゃんは、あんな子じゃない!!!兵器なんかじゃない!!」

愛ちゃんは、人間だ。誰よりも優しくて、傷つきやすい心を持った人間なんだ。

「何にもわかってないと、笑えるよね。ホントに。」
「あれは、高橋愛の、本当の姿。光を操り、すべてを光に返す、至高の能力。」

その言葉に、下級兵達の死に方が重なる。
愛ちゃんが、全部、消したの?

愛ちゃんは、たとえ敵でも無闇に傷つけたりしない…
その、愛ちゃんが一瞬で…無数の命を、消した…

「愛ちゃんは、あんな子じゃ…」

「その言葉自体が間違ってるってわからないの?」



759 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 16:47:51.33 0

「あれは、高橋愛よ。人間に害を与える使用法を忘れていただけ」
 ほら、空間移動。あれも対象を光の粒にして、光速で移動して、元に戻す力。同じ原理。

「データによると彼女の祖母は何かの能力者みたいね。
 能力の制御は、その祖母の力によるところが大きいみたいだけど。」

一度覗いた、愛ちゃんの深層心理。
おばあちゃんの温かい手は、彼女がこんな風に力を暴走させないための封印術でもあったのか。

「わたしは、それを少しこじ開けただけ。あれは愛ちゃんなのよ。
 あれを否定することは、彼女を否定することだわ…
 ただ正義感だけ振りかざして…それが何を意味するか、わかってないんじゃない?」

私は、頭を殴られた気分になった。
私はなんて恐ろしい言葉を何度も口にしてしまったのか…
愛ちゃんは、私のありのままを受け入れてくれたのに…私は…私は…



760 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 16:48:33.49 0

「i914!こいつも、片付けてくれる?」
「ん〜?」

体はいつも通りなのに、中身だけ幼児になってしまった愛ちゃんが、
いちごを口に咥えながら、とてとてと私の元に来た。

「このひともうしにそうだよ?やらなきゃ、だめー?」
「うん。その前に、このおねーちゃんに見覚えある?」

こうなってから、初めて眼を合わせる。いつもと変わらない、無邪気な笑み。
そうか、無邪気すぎるんだ。
ダークネスは罪の区別もつかない愛ちゃんを利用して、実験して。

「…しらない。」

その言葉と共に、愛ちゃんの手が、私の前に翳された。
恐怖に体が震えた。愛ちゃんにこんなことをさせることに。
私の命なんて、どうなったって構わない。
今、彼女が私の命を奪うことは、何時の日か、彼女が自分を責める条件となる。
そのことが、恐怖だった。

「じゃー、さよならするね。」



761 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 16:49:51.46 0


―いややーいやや!!―
心の声が、流れ込んでくる。これは、テレパシー?
―あかん!!やめろ!―
今度は、もっとはっきりと聞こえ始めた。愛ちゃんが中でもがいているのだろうか。

「愛ちゃん…」
「あい…ちゃん?あーしはきゅーいちよん、までがおなまえやよー」
―里沙ちゃん!逃げて!―あーしを、その線で貫いて!早く!―

どうして、この人がこんなに苦しまなくちゃ、いけない?この人が、何をしたの?

「勘違いしちゃダメだよ、ガキんちょ。
 その為に…こうやって人を殺す為に、i914は創られたんじゃん。さ、やって?」
「うん!」


           …どしゅん




762 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 16:50:42.70 0


愛ちゃんは、力を発動した。自分に向けて。
光の矢で、自身を貫いたのだ、左脇腹を強く深く。よろける身体を抱きとめる。

「下級催眠術じゃ、所詮この程度みたいだね。」
背後で、ミティの声がする。
「それとも、あんたたちお得意の共鳴?ガキんちょの生きたいって心が共鳴したの?」
高らかに笑って、彼女は告げた。
「今回は、あくまで、i914の力がどこまで利用できるかって実験。
 まぁ、満足のいく数値だよ。次来る時は、もうちょっとこの状態が長く続くようにしないとね」

じゃ、また。そう言って消えるミティ。
その言葉に心底胸騒ぎがした。
でも、今、姿が見えなくなることは大きい。
ゆっくりと彼女を横たえると、さゆみんに連絡を取る為に愛ちゃんの懐を探った。
私の携帯は、粉々になってしまっていたから。

「…さちゃん、ごめん…ごめん…」



763 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 16:51:24.62 0


「愛ちゃん、気がつい…」

愛ちゃんは、大粒の涙を零しながら、何度も呟いた。
 もう、殺してや…こんなん、いやや…

「そんなわけにいかないでしょ!それに、皆に死ぬなって言ってきたのは、愛ちゃんじゃない!」
半ば、絶叫だった。理由を問われたら、何も答えられない。
愛ちゃんがそう思いたくなるのも、頷けるほどの、惨状。
自分の知らない、得体の知れない謎の力。謎の人格。謎の記憶。暴走。

そして、私の言葉。
二人でいるのに、今、愛ちゃんは独り。
皆を助けてきた、愛ちゃんはそこにいなかった。孤独に打ち震える、独りの少女だった。

皆の孤独は感応できても、自分の孤独は感応できない。
皆の孤独に共鳴できても、自分の孤独に共鳴できない。

傷口を刺激しないように、私は愛ちゃんを抱きしめた。
「離して!」「あーし、里沙ちゃんを消してまう!」「お前、離せって!!」
「大事なんやって、皆が…里沙ちゃんが…これが暴走したら…
 あーし…また…みんなを…傷つける」

そうやって…愛ちゃんは、いつも、いつも…


764 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 16:52:45.35 0

「愛ちゃんは、わかってない!」

愛ちゃんの抵抗が止む。反対に私は、腕の力を強めて、心で強く想った。

『愛ちゃんの力、怖くないわけじゃない。でも、愛ちゃんは愛ちゃんでしょ?
 簡単に、死ぬなんて、言わないで。
 方法は、きっとあるよ。皆も、私も、愛ちゃんの為ならなんでも出来る。
 孤独に、負けないで。独りじゃないから みんなが、いるから』

「「ガキさん!!愛ちゃん!」」

その声に顔をあげると、田中っち、それにみんなが飛び込んできたのが見えた。
必死に想い続けたみたいで、愛ちゃんが気を失ったことに気付かなかった。
伝わった、だろうか…今、そのことを確かめる術が無い。
光井に、愛ちゃんの明日を視てもらわないと。

苦しむのは、仕方ない。
ただ、独りで苦しまないで欲しい。

愛ちゃん、どこにも行かないで。




765 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 16:53:41.01 0
* * * * *

「ただいま、帰りました。」
任務を終え、謁見の間で、主に、報告をする。
いくら、氷の魔女なんて呼ばれる私でも、この方を前にすれば、自然と頭を垂れた。

「i914、力は以前と全く変わりません。むしろ、今の身体の分、威力が増している模様でした。」

頭を下げているため表情は見えないが、主は喜んでいるように感じた。
闇を操り、人の心を読み、その心に孤独を作り出す、ダークネス。
我が主ながら、なんとも恐ろしい存在だと思う。だが、そこに惹かれる。この世の中は、力が全てだ。

『i914、必ず手にいれろ。
 あれは最高傑作だ、私の遺伝子を引き継いだものの中で、な。』

今一度命を受け、退室した。
高橋愛はダークネスの血を受け継いでいる。
このことを知ったら、あいつらはどんな顔をするだろう。
おそらくこのカードで、高橋愛を引き入れることはできないまでも、
リゾナンターから身を引かせることが出来るだろう。彼女の自身の意思で。

その後、どうなろうが、知ったこっちゃない。
酷く、愉快な気分になりながら、私は闇に紛れた。


766 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 16:55:06.85 0
以上です
あくまでパラレルってことでよろしくです

767 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 17:07:06.54 0
オツ!
だけどGWで今から旅行に行くんで4日後帰ってきてから見ますw

768 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 17:42:43.56 O
中野からほ
すごいお話キテター

769 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 17:48:48.00 0
別にパラレル扱いじゃ無くてもよさげだが
リーダーが抱える闇の部分と言うのは色々使えそう
しかしダークネスって誰なんだろう?

770 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 17:53:01.40 O
作者さん乙
すげー!

771 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 18:12:21.72 O
>>766
中野から乙

772 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 18:27:44.30 O
中野に行ってる間に大作来てたー
これは夜公演後も期待しとくぞ

773 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 18:44:06.96 0
本格的すぎる…

774 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 18:49:17.34 0
今読み終わりました
感動巨編乙です


775 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 18:51:59.53 0
これから書く人は最初にタイトル書いといてほしいなー
そしたらあの話はどこだっけと検索しやすいのに

776 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 19:00:06.89 0
あーそれはあるなあ
でもタイトルって難しいんだよなあ

777 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 19:07:43.24 0
ダークネスってベッタな名前だよなぁ
だがそこがいい

778 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 19:13:00.23 0
http://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17097.jpg

…あっしはもう長くない…
1年か…もって3年
それまでは全力であの子達を導いてやるんや

779 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 19:13:40.60 0
中野盛り上がってるかな
大阪公演行きたいなあ・・・

780 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 19:16:23.61 0
>>727
いい感じだね
すごく好きな感じ
楽しみにしてます

781 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 19:52:28.21 0
>>775
書く側からするとタイトルって場合によっては
かなり考えてつけたりするから時間かかるんだよね
このスレではとりあえず思いついたらサクッと書いて
サクッと投下するって気軽な所がいいとこだと思うんだ

782 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 20:19:24.11 O
>>766
乙でした!
また愛ちゃんの暗い過去の一端が見えた気がするわ

783 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 20:50:30.93 0
>>102です。予告どおり、小春編になります。

------

やっと見つけた、自分が自分自身で居られる場所。
小春が大切だと、必要だと言ってくれた人達が居る場所。


これまで最年少ということもあり、メンバーに多少厳しい事は指摘されながらも
大抵は甘やかされてきた小春。

だが、その日、見てしまったのだ。

仕事が終わり、喫茶リゾナントへ。
今日のおやつは何かな〜☆ なんて気楽なことを想像していたのは数分前のこと。

その場所は小春のものだったのに。
小春のいつもの位置に知らない女の子が座り、彼女が中心になって談笑しているのを見てしまった。
取って代わられた存在。
既にそこに自分が入り込める余地は無いような気がした。



784 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 20:51:35.88 0
(お邪魔虫なのは・・・小春?)

やだ、やだよ。
またひとりぼっちになるの?

後頭部をがぁんと殴られたような衝撃。
足元の地面が崩れ落ちてしまうような感覚が小春を襲う。

ふらりと店内に足を踏み入れると制服姿の彼女が何か言いたげに小春の方を見て。
隣で里沙が何か言っているようだが、理解する前に脳裏から消え去っていく。

少女の口唇から決定的な言葉が紡がれる前に。
「私が居るからあなたはもう要らない」と告げられる前に。
言ってしまわなければならなかった。

「あなた、クラスで苛められるタイプでしょ」

本当はそんな事を言うつもりはなかったのに。
彼女は息をのみ、私を見つめている。
傷ついた瞳で。当然だ。

785 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 20:52:12.67 0
小春が初対面の相手に、こんな風に侮辱されたらまず手が出るだろう。
人を見かけだけで判断されるのは、誰だって嫌なのに。
でも、目の前の少女 愛佳はただ耐える。
言い返しもせず、そのまま言葉の刃を受け止める。

謝らなきゃ。
ちょっとイライラしていただけだと。
おどけて笑うのは不本意だが得意なのだから。

でも何故だろう。プライドが、簡単に謝ることをさせない。
だって、悪いのはこの子なんだから。
小春の居場所を奪った・・・

「小春、今日は帰る。いいよね?リーダー」


786 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 20:52:47.51 0
喉まで出かけた謝罪の言葉は強がりに変わる。
全員がこちらをきつい目つきで睨んでいるのを受け流す。
れいなあたりは今にも飛びかかって殴りかかりそうで。

「そやね、帰り」
「・・・おやすみなさい」

あぁ、やってしまった。
鉛を飲み込んだように重く圧し掛かる重圧。
大切な居場所は、自分自身の手で壊してしまったのだ。

今夜は、眠れそうになかった。


787 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 20:53:35.80 0
それから数日後。

「小春!ちょうこっち来っ!」
「田中さん、いいですから!」
「なん言うと!小春は愛佳に謝ってすらない!」

再び喫茶リゾナンドを訪れた小春の元へれいなが立ちはだかる。
その後ろには腕をつかまれた愛佳が困った表情で立ちすくんでいた。

「小春、この際だからはっきり言うけん、よう聞き。
愛佳に謝らんと、この先あんた、孤立すっと」
「・・・それ、田中さんに関係あるんですか?」
「あるに決まっとる!どうしたん小春、何苛ついとぅ?」

まさに一触即発。二人の間に火花が散る。
流石に危険を察した愛が3人にこの場に割って入った。
同時にダークネスが放った合成獣が現れたとの連絡が通達されていたのもあるが。

「その話は後でしましょう。
 れいな!小春!行くよ・・・愛佳もおいで!」
「は、はい」
「・・・はーい」

788 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 20:54:31.00 0
あれから一言も口を利かないまま、リゾナントカーで現場に向かう。
ちらちらと愛佳が小春に視線を向けているが、それには気付かない振りをして。

「・・・いた!」

それは誰の口から出た言葉だったであろうか。
野生の狼を彷彿とさせるその外見。
低くうなり声を上げ、破壊活動を繰り返している。

アスファルトはえぐれ、街路樹は折れ、標識などはただの鉄くずに。
目に付くもの全てを無に返すかのように破壊していた。

「れいなとリンリン、そっち一匹に専念やよ!」
「またアレなん・・・リンリン行くっちゃ!」
「ハイ!」

今日のメンバーは愛、れいな、小春、リンリン、愛佳。
対する敵は2体。

まず一匹を潰す判断を愛が下した。
同時にれいなが狼に向かって加速。


789 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 20:55:17.80 0
「リンリン!れいなが引き付けるけん、低めの念弾打って!
出来る限り眉間を狙うっちゃ!こいつの弱点!」
「リョウカイ!」

「小春、もう一匹の周りにいつもの出して!動き押さえるよ!」
「はいっ!」

二匹目の狼の視界を覆うように闇が貼り付けられる。
破壊するものの動きが止まったところに愛の拳が叩きつけられた。

愛の指示はいつだって的を得ている。
特に戦闘の際、生死のぎりぎりを刷り合わせている時は。

それが場数を踏んだリゾナンダーなのだ。
それがメンバーから信頼を一身に受けるリーダーなのだ。


「凄い・・・」

そんな中、身を硬くして愛佳が立ち尽くしていた。

「愛佳!あんたはそっちで待っとーと!初めてやけん、まずは見て空気に慣れんと!」

蹴りを繰り出しながられいなが叫ぶ。
まだ満足に能力を使えない愛佳はただ防御する、それだけが戦いの全て。
もちろん、視えたことは口に出す。
それが愛との約束。


790 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 20:56:01.33 0
いつの間にか二匹の獣は断末魔を残し絶命していた。
最期を迎えたその身体は砂のようにさらさらと崩れ落ち、やがて風と同化して消える。

「どうだった?れいなかっこいいっしょ?」
「さ、愛佳、帰ろう、リゾナントに」
「リンリンもガンバリましたー」
「皆さん・・・凄いんですね・・・」


また愛佳、愛佳。
小春だって頑張ったのに。
少しくらい気にしてくれたって―――
心の中で毒づく。

能力を使った後の小春は一時的に視力が失われる。まぁ、たった数十秒から数分のことだが。
誰にも話していない秘密。
誤魔化す為に仲間の輪から離れる。
それに―――この会話に入ることはできなかったから。

くるりと背を向けて歩き出す。

791 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 20:56:38.10 0
「久住さんっっ!!そっち駄目!!」

はっとした表情で叫ぶ愛佳。
それは小春には見ることはできなかったが。

「何で?もう何もないか見てくるだけだよ」


そう、数歩離れた瞬間、それは現れた。

物陰に隠れて気配を殺す、3匹目が居たのだ。
射程距離に小春が足を踏み入れた途端、その首筋に食らいつく。
獣がにやり、意思のあるかのように、笑んだ気がした。

「ひ・・・いやぁぁぁ!!く、くすみさ・・・!誰か!道重さん!」


激しい痛みに涙が滲んでいるのに、愛佳が取り乱して泣き叫んでいるのが視える。
ようやく戻った視力。
こんな時もこの眼は正しいものを映すのだ。
泣きじゃくる愛佳の声を聞きながら、小春の意識はそこで途切れる。

792 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 20:57:33.38 0
目が覚めた時、全ては終わっていた。

喫茶リゾナンドの二階のようだ。

「あ・・・!目が覚めたんですね!!」
「光井・・・さん・・・」
「もう、大丈夫です。あのヘンな狼は高橋さんと田中さんがやっつけましたから!」
「まさか・・・ずっとここに・・・?」
「・・・いけなかった、ですか?」

暫しの沈黙。

「・・・愛佳のせいで・・・久住さんが・・・」

もっと、この能力が上手く使えていたら、もっと早く気付けていたら。
怪我を負わせることもなかったのに。
そう懺悔しながら俯き肩を震わせる少女。

戦いを思い出す。
愛佳は止めた。その先に行くなと。
だけど、それを無視したのは自分自身の虚栄と慢心。
仮に何かあっても、自分ひとりで対処できる、そう思い込んでいた。

793 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 20:58:15.89 0
記憶の最後で泣き叫んでいた少女。そして今も己のせいだと後悔し、涙する少女。


ゆっくりだが理解していく。
愛佳はこんな自分の為に、泣いてくれた。今も。
偽りのものは見えない小春の視界に、彼女の涙は光り輝いていた。


自分はこんな優しい子を傷つけてしまった。
悔やんでも悔やみきれない。
こんなプライドなんて、いらない。
できるなら今すぐに時間を戻してあの場所からやりなおしたくてたまらない。

「愛佳」

小春は今、初めて少女を下の名前で呼んだ。
手招きして自分の隣に座らせ、そのの細い肩をそっと抱く。

「・・・この前は、ごめんね・・・」


794 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 20:59:00.28 0
愛佳は小春に対して、劣等感を抱いていた。
その明るさ、強気な心、注目せざるを得ないエネルギー。行動力。

だが、その逆もあったのだ。
小春が愛佳に抱く劣等感。

誰かに素直になれる純粋な心。
和を乱さず、周囲にできる気配り。

わがままだとは分かっているのだ。
自分が中心でないと嫌だった幼い自分がなんだかちっぽけな存在に思えてならない。

「愛佳・・・あの時酷いこと言ったよね、だから小春のこと想いっきり殴っていいよ」
「はぁ?なんでやねん!」
「小春、わかってたの本当は。でも、認めたくなくって、愛佳に・・・」

やつあたりしたんだ。
子供な自分に勝てなかったんだ。
愛佳は同じ年なのにどうしてこんなに強いんだろうと。
心から、そう思う。


795 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 20:59:42.37 0
「・・・あのー、何を勘違いされてるか知りませんが、誰も久住さんのこと嫌ってたり怒ってたりしませんから」
「・・・へ?」
「いや、だって、怒る理由がありません」

自分は今、大層間抜けな表情をしているのだろう。
小春のぽかんと空いた口を気にせず、続ける。

「視えたんです。久住さんが、一人で、泣いているのが」

あの時、戦闘前に。
愛佳がれいなに腕をつかまれた時。
れいなの持つ、他社の能力を増幅する能力、リゾナンドが愛佳に発動した。

もちろん、愛佳が視ようと思って視たのではない。
でも、視えてしまった。
暗闇の中で、小春がうずくまって大粒の涙を零している。
肩は小刻みに震え、必死に唇を食い縛り、声を殺して。
全身で、寂しい、寂しい―――と。
そう言っている様な気がして。

小春も自分と同じように、孤独と戦う夜があるのだと知った。
勝手に強いのだと、そう思い込んでいた人物は、実は背中合わせの弱さを抱いていたのだと知った。
だったら・・・取る行動はたった一つ。そう、判断した。


796 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 21:00:25.91 0
「これからよろしくお願いします、先輩!」

ぺこりと頭を下げて屈託なく笑う愛佳。

こんな子だから、皆に気に入られたんだろう。
そして、小春もまた。

「先輩、か――――――」

いつまでも子供のままでは居られない。
自然に頬が緩む。
あぁ、こんな風に笑えたのは、どれくらいぶりなんだろう。
ほんの少し、彼女のお陰で成長できそうな気がした。


そうだ、何処か痛いところはないですか?
お水、飲みますか?
あぁ、皆さん下階に居ますから呼んで来ましょうか?

思い出したのか、そう一気に聞いてくる愛佳。
今度は感情に素直になろう。



「それより、愛佳のことを知りたいな。
初めて会ったときに出来なかった、いろんな話をしよう。
だって、私達―――仲間でしょ?」





797 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 21:02:06.72 0
終了です。
タイトルは正直思いつかないのでどなたか考えてくれると助かります。


798 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 21:24:05.96 0
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
待ってました!ありがとうありがとう!

799 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 21:30:04.65 0
小春編乙!
泣けるなぁ・・・二人の心理描写にグッときた
小春と愛佳はやっぱナイスコンビやね

ところで・・・続けて短編投下してもおK?

800 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 21:31:12.68 0
おk

801 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 21:36:11.25 0
>>800
thx!

6期ものの続き書いてたんだけど煮詰まってたら先越されちゃってたorz
>>679-696があまりにも素敵過ぎですので投下断念
代わりにGWっぽいネタ短編を書いてみました
感動巨編の後に空気読まず恐縮です・・・じゃ行きます

802 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 21:37:12.50 0
 
多くの人手でにぎわうゴールデンウィーク
愛は珍しく喫茶リゾナントを閉めて、里沙と久しぶりの休日を楽しんでいた

「里沙ちゃん、あーしお腹空いたがし」
「そうだね、愛ちゃん何食べたい?」
「・・・・・・」

いつもならここで自分の食べたいものを勢い良く列挙していく愛だったが返事はない
愛は何故か黙り込んで、大通りを挟んで向こう側にある建物の上層階を見上げていた

「愛ちゃん、どうしたの?あそこのデパートに行きたいの?」
「違うがし・・・あのデパートの屋上から・・・里沙ちゃんは感じんか?」
「・・・・・・・・・」

里沙も愛と同じように見上げてスッと精神を統一させる
確かに、かすかにではあるが感じる
ダークネスの手の者が現われる直前に感じる重く黒いものではない
しかし、いつもいっしょにいる仲間達から感じる柔らかいものでもない
里沙は胸騒ぎを感じた
それは愛も同じだったようで、ふたりは目で頷き合った後一目散に駆け出した
 
エレベーターを待っている程の余裕も時間もない
ふたりは込み合うエスカレータを一気に駆け上がった
重たいガラスの扉に全身をぶつけるようにしてふたりは屋上に飛び出した
 

803 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 21:37:58.64 0
 
しかし、そこには休日の平和な風景が広がるのみ

楽しそうに駆け回ったり、小さな遊具で遊ぶ子供達
できたてのソフトクリームを嬉しそうに頬張る親子

「あれ?」
「愛ちゃん・・・油断しちゃだめ・・・さっきよりも強くなってる」

確かに強まっている
ふたりが目標に近づいたからではない
明らかに目標から発せられるものが強く濃くなっている

「しかも・・・複数いるみたいね」

そしてそれは数種類感じられた

「こんな所で誰が・・・何をするつもりなんやろか・・・」

得体の知れない目標と計り知れないその目的に愛は戸惑いの色を隠せない
最悪の場合、ここに居る幼い子供たちまで巻き添えに遭うのだから

「愛ちゃん・・・ちょっと、あそこ・・・すごい人だかりなんだけど・・・」

里沙が指を差す方向には確かに大人数の人だかり
親子連れだけでなく、カップル、制服姿の学生、ちょっとヲタク風な男性
さまざまな年齢層の男女が屋上の片隅に設けられた簡易ステージに向いて集まっていた
 

804 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 21:38:45.02 0
 
「なんやろ?なんかショーでも始まんの?」
「なんだろ・・・でも何があるとかは書いていないっぽいけど・・・」

ふたりは警戒しながらもその人だかりに近づいていく
ステージのバックに掲げられた看板には“ゴールデンウィーク!ちびっこひろば”としか書かれていない

集まっている者達は皆、これから始まるであろう何かに期待の色でいっぱいの笑顔だった

ドワァァァァアアアン!!!

「おわっ!」
「何?何の音?!」

愛と里沙がその人だかりの最後列にたどり着いた時、ステージ横に設置されたスピーカーから大きな音が放たれた

「ドラの音?」

続いて流れてきたのは軽快な中華風の音楽
そして割れんばかりの拍手と歓声

『ハーーーーーイ!皆サーン、バッチリですカーーーーー!!』
「「「 バッチリでーす!! 」」」

「里沙ちゃん・・・この声・・・」
「・・・・・・うん」
 

805 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 21:39:43.83 0
 
人だかりの隙間から見えた、声の主は・・・紛れもなくリンリンだった
ステージに上がっているリンリンはミニのチャイナドレスにおだんごヘアー
見事なまでの中華娘ないでたちに、愛と里沙はあんぐりと口を開けて見つめるしかなかった

「あーし、リンリンのあーいう格好、初めて見たがし・・・」
「うん、あたしも・・・」

いつもテンション高めのリンリンだが、この時はさらにテンション↑↑でステージを進行している
集まったギャラリーもヒートアップしているようで、子供達ははしゃいで立ち上がっている
男性達はリンリンの名を連呼すしている
リンリンはステージ上から手を振りながら笑顔で応えている

『皆サン、元気イイですネー!じゃ、サッソク始めマスだー!』

さらに歓声は大きくなる

『本物のパンダとイッショに仲ヨク、写真サツエイ会ぃぃぃーーーーっ!!』

「パンダ・・・パンダ言うたで、あの子・・・」
「うん・・・言ったね・・・パンダって言ったね・・・」

『カワイイパンダのジュンジュン、カモォォォーーーンッ!!』
『バウ!』
ttp://yagutimari.mine.nu/desi/RODA/files/desi0232.jpg

ステージ袖から現われたのは・・・紛れもなくパンダ(中の人はジュンジュン)だった
 

806 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 21:42:13.84 0
「キャーーーー!!かわいいーーーーっ!!」
「ママー!ママー!パンダだよっ!!」

大きな歓声に迎えられたパンダ(中の人はジュンジュン)はいつものようにボードを掲げる
【 今日は来てくれて謝謝 】

「ジュンジュン萌ええええええーーーーっ!!」

「ちょっ・・・愛ちゃん!これ・・・」
「里沙ちゃん・・・あーし、頭痛くなってきたがし・・・」

「はーい、じゃあジュンジュンと一緒に写真を撮りたいお友達はこっちに並んでねーーー」

「ちょっ、愛ちゃん!この声!?」
「・・・・・・れいなやん・・・」

ステージ脇にはいつの間に現われたのか、れいながニヤニヤしながら手を上げていた
そしてその横には休日にも関わらず、制服姿の愛佳

http://toromoni.mine.nu/up/files/data/19/toro19061.jpg
「一回の撮影につき1000円いただきまーす」

「現場仕切りのオネエさんエロォォォォォォーーーー!!」

http://toromoni.mine.nu/up/files/data/18/toro18242.jpg
「一回につき2人まで一緒に撮影できますよー」

「お会計係のJKキャワァァァァァァーーーーっ!!」

自分達に向けられた歓声を気にする様子もなく、手際よく長蛇の列を捌いていくれいな
そして、こちらも手際よくお金のやり取りをしている愛佳
 

807 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 21:44:15.73 0
「愛ちゃん・・・あの子達・・・」
「うん・・・なんや、こ慣れとるな・・・」
「あ、ちょっとぉ・・・愛ちゃん?」

愛は里沙の呼びかけにも応えず、人だかりを掻き分けてずんずんと進んでいく
そして、れいなの背後へ・・・

「はーい、じゃぁ次のお友だ・・・」

振り返ったれいなは思いもよらないお友達の出現に絶句した
隣にいた愛佳も同じく、お客からもらった1000円札を握り締めたまま固まっていた

「ぁ・・・愛ちゃん・・・」

愛は無言でれいなの首根っこを鷲づかんだ


     こっち来るやざ
   ノハヽヽ8∈
  ('Д '#从ノノハヽo∈   
  (   っ从;` ロ´)<・・・・・
  (_, ヽJ `ヾu_0_0 ....
               ズリズリ


「あのー・・・」
「ハッ!あっ!すんませ〜ん、はい、次どうぞ!」

その場に取り残された愛佳は動揺を隠し切れない引きつった笑顔のまま健気に撮影会を続けた

その日の晩、れいな、愛佳、ジュンジュン、リンリンは愛からこっぴどく叱られたのは言うまでもない
 

808 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 21:45:57.65 0
以上ですありがとうございました

中野盛り上がりましたかー?
行きたかったなぁ・・・

809 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 21:55:46.91 0
ジュンジュンパンダ見てーw

810 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 21:57:46.17 O
>>808
乙でした!

ジュンジュンは着ぐるみ・・・だよね?w
何か段々みっつぃのキャラが壊れていってる気がする様なw

811 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 21:59:45.60 0
むしろ戻る瞬間を(ry

しかし作品ラッシュで嬉しい悲鳴だ

812 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 22:08:59.14 O
www

813 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 22:15:53.36 O
>>797
こっちも乙でした!
小春と愛佳はいい意味で陽と陰
二人で助け合っていければいいなって思う

814 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 22:57:36.60 0
>>797
今、読み終わりました
小春のヤキモチに何故だか萌えた
面白かった
タイトル案  居場所☆

815 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 22:59:37.16 0
すごくどうでもいい話なんだけど
リゾナンター…人間(超能力保持者)の組織と戦うストーリー
リゾナンダー…人間ではない組織と戦うストーリー

・・・って脳内で分けて読んでみてる
カラーで呼び合ったりリゾナンカーが出てくる感じのもすべて後者


816 :名無し募集中。。。 :2008/05/03(土) 22:59:39.55 0
>>779>>808
盛り上がり的には昼より夜だったねやっぱり
昼夜2階席だったけど2階席は4/29の夜のほうが熱かったような
でも1階席は盛り上がってる雰囲気だったよ
他には八王子も1回2階席あったけど2階席の印象はあまり声が出てないって感じで悲しい

817 :名無し募集中。。。 :2008/05/03(土) 23:05:04.32 0
中野から帰ってくる間にいっぱい新作キテター
小春の話もGWの話も素晴しい
ちょっと気になったのは>>789の11行目
まとめの人にあげてもらうとき「的を得て」→「的を射て」に直してもらったほうがよいかと
無粋ですまん

818 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 23:07:09.17 0
>>817
「的を得て」も一概に間違いとは言えないんだよ
俺も間違いだと思ってたんだけど
ちょっとググって調べてみ

819 :名無し募集中。。。 :2008/05/03(土) 23:16:57.95 0
>>818
論がある程度で根拠はみつからなかったです
間違いでないかもよりは正しいほうを選ぶのが妥当な判断だと思うけど
それこそ無粋なので作者にまかせます

820 :まとめの人:2008/05/03(土) 23:17:53.40 0
>>817-819
ATOK先生は「的を得て」って入力しようとするとご丁寧に【当を得る/的を射るの誤用】と教えてくれますなー
とりあえずそのまま上げておくと思います。気になるようでしたら適宜ってことで。

>>775
タイトルについては関空発ボーイングのお話以外は全て「名無し募集中。。。」で(イラストの人のホスト名も修正してます)
確かにパッと見ではそれがどんな話かわかりづらいのは事実なんですよねぇ
ただ、自分も2作ばかし上げてますが、今からあれのタイトル考えるとなるとかなり悩みそうw
意外とタイトルってバッチリ決まらなかったりするんですよ
導入の何行かとか表示できればとも思いましたが、それはそれで煩雑になりそうで…

ちなみに今中野から帰還。まとめ更新は明日になると思います。

821 :名無し募集中。。。 :2008/05/03(土) 23:19:40.51 0
中野のちょっとしたハプニング他スレで書いた奴のコピペです

381 名無し募集中。。。 New! 2008/05/03(土) 17:54:01.63 O
昼終了
最長メドレー前のMCで一人足らないと思ったらさゆが片足靴下で登場
ガキさんの足を指さして間違えてるって言って二人で袖に掃けていった

822 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 23:28:56.47 0
小春編の作者です
「的を射て」が正しいですね・・・皆様ご指摘有難うございました
まとめの方、いつもお世話になっていて申し訳ないのですが修正してくださると助かりますorzorz

823 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 23:37:48.23 0
タイトルかあ
確かに欲しい気はしますね
ただ自分も結構書きましたがタイトルつけるのは難しいですねえ

824 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 23:45:56.26 0
タイトルは
・自分でつけたい人は自分でつける
・つけたいけど良いのが思いつかない場合は読者に決めてもらう
・つけたくない人はつけない

って感じでいいんじゃないかな?

かく言う俺も自分が書いたものにタイトルは欲しいけど良いのが思いつかないorz

825 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 00:44:34.62 0
中野共鳴帰りの保守

826 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 00:47:25.99 0
タイトルって簡単そうで意外と難しいんだよね
見る側にとってはタイトルがあった方が助かるだろうけど書く人は大変
たった1行のタイトルを考えるのに1日中考えちゃったりするし

827 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 00:54:32.77 0
>>826
次回予告を書いてる自分としてはまさに逆
タイトル決まってるけどそれにあった予告を考えるのが長い
1レスだけだから楽だけど

828 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 00:59:18.39 0
確かにw

829 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:02:15.23 0
タイトルというと難しく考えちゃうだろうから○○編とか編で書けばいいんじゃない?
例えば主役が新垣なら新垣編って書くだけでもいいんじゃないかな

830 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:10:31.11 0
新垣未来編

831 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:11:43.65 0
来るの?未来編

832 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:18:03.23 0
>>831
ごめん そんなんかなーて
タイトル想像しただけ

833 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:44:42.09 0
4月某日 都内某所 PM21:00

バイトを終え、帰宅の途につく女子高生
闇の中から現れた漆黒のドレスを纏った女性
すれ違おうとする二人

「ねぇねぇ?固めてもいい?」
女が甘えたような声で言う
「えっ、何ですか?」
訝しげに女子高生が尋ねる
「固めてもい〜い?」
もっと甘えた声が女が言う
「な、何を固めるんですか?」

「お前をだよ、お嬢ちゃん」

834 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:44:51.00 0
概要書くだけでもいいかもね
光井×矢口編とか
デパート屋上イベ編とか

835 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:45:11.31 0
4月某日 某スタジオ

『女子高生 路上で凍死』

「ねぇねぇ、小春ちゃんこのニュースどう思う?」
メーク室に置いてあるTVから聞こえてきた報道
このヘアメークさんはよく喋る人だ
黙って仕事に集中すればいいのに
「どうって、薄着で道路で寝てたんじゃないの?」
めんどくさいからテキトーに答えた
大体、小春には関係ないことだもん
「いや、それがね、被害者の人・・・立ったまま氷漬けだったらしいよ」
「へぇ〜、そうなんだぁ〜」
「へぇ〜って小春ちゃん・・・この事件普通じゃないよね。ほら、もう4月だしさ」
「別に普通だよ」
そう、別に普通のことだよ。世の中には人の心を読んだり、念動力を使ったり、予知能力を使う人だって居るんだから。
何が起こっても不思議じゃないんだよ。って言ってもこの人にはわかんないよね。
「はははは、やっぱり小春ちゃんは大物だなぁ」
それはちがうだろ、おいおい
「久住さん、本番で〜す!」
「はぁ〜い!」
はいはい、元気よく営業スマイルっと、あ〜ぁ、今日の撮影長いんだよね〜
ブーン、ブーン
ん?メール着信?タイミング悪いなぁ・・・愛佳か、じゃあ後でいいよね
それじゃ、お仕事がんばっていきまっしょい!っと

836 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:45:37.84 0
<本文>
最近ウチな、よく雪の夢を見るんよ。なんでやろうなぁ、もう春なのに
街中が真っ白な雪景色で、凍えそうに寒いんや
その夢にはな、必ず女の人が出てくるんや
凍えそうに寒いのに背中が出てる黒いウェディングドレス?着ててな
「ア〜ッハッハッハッハッ!」ってバカ笑いしてるんや
なんや、よく意味のわからん夢やけど、こういうのもリーダーに報告するべきなんかなぁ?
どう思う?、小春ちゃん

837 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:46:15.78 0
4月某日 都内某病院

あ〜ぁ、さゆみも帰っちゃったし退屈だなぁ
なんか最近微妙に寒いんだよね・・・心臓キリキリしちゃうよ
退屈だから中庭の桜でも見ようかな・・・って雪!?

もう4月だよ!4月!

でも桜と雪のコラボはある意味・・・ア〜ト!
みんなにメールしよっと

4月某日 都内某駅

ちょっとちょっとぉ、何で雪とか降ってるわけ?しかも電車止まってるし
ん、えりからメールだ・・・雪、ってそんなの知ってるてば!
もう、しょうがないなぁ・・・リゾナントまで歩くか

838 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:47:01.47 0
リゾナントに向かうため、さゆみが踵を返すと、そこには漆黒のドレスを着た女が立っていた
(何コイツ・・・道端でこんな格好してバカじゃないの?そこそこ可愛いけど)
口には出さないが、さゆみは軽蔑の目で女を一瞥した

「固めてもい〜い?」
甘えた声で女が言う
「へ?何ですか?」
(何こいつ、意味わかんない)
「ねぇねぇ、固めてもい〜い?」
もっと甘えた声で女が言う
(可哀想に・・・やっぱり頭が・・・)
さすがにさゆみは女を哀れに思った。さゆみの力でも精神の疾患までは癒せない。
担当外だ。
「あの、そんな格好で寒くないんですか?早くお家に帰ったほうがいいですよ」
女の「固めてもいい?」という謎の問いを無視し、さゆみは憐れみの目で女に語りかける
まさかこれが魔界への入り口とは知らずに・・・

839 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:47:28.28 0
「そんなコミュニケーションイラネって言ってんだよ!道重さゆみ!」
先ほどの笑顔と甘えた声とは一変し、怒りの形相、下品な口調で女は声を荒げる
「へっ!?何でさゆみの名前知ってるの!?貴方は・・・まさか!」
黒衣の女の周囲がキラキラと輝き始める
「この雪は貴方の仕業なの!?」
「そうかい、アタシの情報は愛ちゃんから聞いてないんだ。相変わらずダメダメだねぇ」
女の周囲の輝きはやがて収束し始め、つららのような無数の氷の矢を形成する
「固めるだけにしとこうかと思ったけどさ、アンタなんかムカつくから苦しんで死んでもらうね」
(ヤバい・・・こいつヤバいよ・・・)
携帯を取り出し、メンバーに連絡を取ろうとするさゆみ
しかし・・・

840 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:47:56.26 0
「凍ってる!?」
いつの間にか携帯は氷漬けで、ボタンすら押せない
「アーッハッハッハッハッ、まぁ連絡取れてもこの雪で誰も来れないんだけどね。あ、愛ちゃんは来れるか」
踵を返して逃げようとするさゆみ
すぐさま、女がさゆみに向かって指をかざす
「うぐぅっ!!!」
氷の矢の一本が飛び、背後からさゆみの太ももを貫く
もんどりうって雪の積もった道路に倒れるさゆみ
雪を真っ赤に染める鮮血

841 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:48:28.15 0
「アーッハッハッハッ!命中〜!」
高笑いする黒衣の女
必死に刺さった氷の矢を抜こうとするさゆみ
「痛っ!!!」
しかし氷の矢を握った手にも火傷のような痛みが走る
手を見ると掌の皮膚が凍りつき剥がれている
「ああぁ・・・」
「癒しの力・・・だっけ?でも刺さったまんまじゃ直んないよねぇ。まして凍ってたらさ」
矢の刺さった周囲の皮膚も凍り始めている。
「まぁすぐには固めないからさ、じわじわと苦しみながら逝ってね」
女がウィンクすると更に氷の矢がさゆみに襲い掛かる
「あぐうぅっ!!!」
さゆみの右腕、左腕、貫かれていないほうの左足を次々と貫く氷の矢
「あぁぁ・・・うぅぅ・・・」
痛みに苦悶し、涙を流すさゆみ
しかしその涙すら凍りつきそうな冷気が近付いてくる

842 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:49:04.33 0
「あららら、なんか標本みたいだよね、これ。無様だなぁ」
氷の矢に両腕両足を貫かれ、地面に磔になったさゆみの顔を女のヒールが踏みつける
「ねぇねぇ?痛い?痛いよねぇ?ん?ん?」
なんとか、『癒しの力』を発動させてダメージを軽減しようとするさゆみだったが、やはり凍り付いた傷口には大した効果を見せない
更に、寒さと失血のせいか何だか意識が遠くなってきた。
「なんか全然抵抗しないしあんまり面白くないなぁ。所詮は非戦闘員か。もう固めちゃおっか!」
女の手からこれまで以上の冷気が噴出し、さゆみに襲い掛かる
(えり・・・ゴメンね・・・ケーキ屋さん、無理だわ)
さゆみの意識は、真っ黒な深遠の中に堕ちていった

843 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:49:45.34 0
ビキビキビキッ
「えっ!?何?」
冷気を当て、さゆみの身体を完全に凍りつかせようとする黒衣の女が異変に気付いたのは
それから十数秒後のことだった
パキーン、パキーン!
さゆみの手足を貫いていた氷の矢に亀裂が入り、次々と砕けていく
加えて、黒衣の女の周囲で『待機』していた氷の矢も次々に砕け散る
「何!?何だ!!!」

844 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:50:11.62 0
「足、どけてくれます?」
足元を見ると道重さゆみが目を覚ましている
「お前・・・」
「って言ってもどけてくれませんよね。じゃあこうします」
さゆみの目が金色に輝く
「・・・ぎゃあああああああ!!!」
黒衣の女の絶叫が雪景色の中、響いた
「足が・・・アタシの足がぁあああああああ!!!」
一瞬にして黒衣の女の足は崩壊し、青い血が噴出す
倒れこんでのたうつ黒衣の女の周囲の雪が青く染まっていく

845 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:50:39.90 0
「よいしょ、と・・・あいたたた。まだちょっと痛みますねぇ」
さゆみがゆっくりと起き上がる
「お前・・・お前ぇえええええええ!!!」
再び黒衣の女が氷の矢を形成する
一斉にさゆみに襲い掛かる十数本の矢
しかし、矢はさゆみに到達する直前でやはり全て砕け散っていく
「なんだ、なんだこの力は・・・ただのヒーラーのはず・・・」
激しく動揺し、身体を引き摺り後ずさる黒衣の女
「さて、さゆみをいじめてくれたお礼をたっぷりさせてもらいましょうか」
「なっ・・・お前一体・・・」
「あ、ご挨拶が遅れました。私、さゆみの姉のさえみです」

846 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:51:24.76 0
再び『さえみ』の目が光る

「ひっ、ひぎゃあああああっ!!!」
今度は、黒衣の女の右腕が崩壊していく
「次は左足です」
ゆっくりと黒衣の女に近づく『さえみ』
「ヒッ、ヒイイッ!来るなぁ!」
左腕に氷の剣を形成し、振り回す黒衣の女
「あら、左腕が先ですか?」
先端から砕け散っていく氷の剣、そして黒衣の女の左腕も崩壊していく
「ひっ、ひやぁあああああ」
「しかし寒いですねぇ、いい加減この雪止めて頂けませんか?」
崩壊していく女の左足
「嫌、死にたくない・・・嫌ぁあああああああああ!!!」
「人は皆、いつかは死ぬものです。そしてまた生まれる。破壊と創造は常に表裏の関係なのです」
「嫌ぁああああああああ!!!助けてぇええええええ!!!」
永遠の命を得る為にダークネスに仕えた氷の魔女。その魔女が最も恐怖するのが『死』なのだ。

847 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:52:00.66 0
「それに貴方、少しうるさいです」
『さえみ』が黒衣の女に止めを刺す為、力を発動させる
しかし、そこには女の姿はなく、女が寝ていた場所の雪が崩壊し道路が露になる
「邪魔者・・・ですか。まぁいいでしょう」
遠くのほうに全身レザーの服を着た女が黒衣の女を抱えて高速で走り去るのが見える
「さて、少し疲れました。眠るとしますか」

848 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:52:32.34 0
「お姉ちゃ〜ん!」
「どうしたの?さゆみ?」
「みんながさゆみのこといじめるの」
「よし、そんな悪い人達はお姉ちゃんがやっつけてあげる!」

幼い頃の記憶・・・お姉ちゃん・・・そうか、さゆみ、お姉ちゃんが・・・

「さゆ!さゆが目を覚ましたよ!」
意識が戻ると、さゆみは病院のベッドに居た。
病室には絵里たちリゾナンダーのメンバーが全員集っている

849 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:53:15.61 0
「みんな・・・さゆみ、一体・・・」
「メール入れてもずっと返事が無いから心配して・・・みんなで探したんだよ!」
さゆみに抱き付いてわあっと泣く絵里

そうか、氷の魔女に襲われて・・・それで・・・

「何があったと?さゆ?」
「覚えてない・・・」
「えっ!?」
「ダークネスに襲われて殺されそうになったんだけど・・・その後・・・」

「やはりダークネス!」
「でもあっし達がさゆを見つけたときにはダークネスなんて居なかったがし」
「お姉ちゃんが助けてくれたのかな・・・」
「えっ!?道重さんお姉ちゃん居たんだ?」
「ううん・・・居ないよ」
「はぁ?」
「多分さゆみはまだショックで混乱してるんやよ。ゆっくりと休むといいがし」

850 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:53:49.66 0
そう、お姉ちゃんなんか居ない。『お姉ちゃん』は幼い頃、孤独だったさゆみが
孤独を埋める為に創り出した想像の『お姉ちゃん』なのだ。
学校から家に帰っては一人、想像の『お姉ちゃん』と会話するのがさゆみの日課だった
絵里と出会ってからお姉ちゃんのことはすっかり忘れていたのだが・・・
やっぱり・・・

「お姉ちゃん・・・ありがとう・・・」

すっかり雪も止み、晴れた空を見上げながらみんなに聞こえないような小さい声でさゆみは呟いた。

851 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:55:03.79 0
以上、さゆに無理矢理戦闘させてみました編でした
駄文スマソ

852 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:55:39.93 0
大作乙です!

>>834にて横槍入れてしまってごめんなさい

・・・さては姉重スレ見てましたねw

853 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 02:01:37.33 0
>>851
導入がいいね
引き込まれました
姉重登場かと思った
兄重編も期待してます

854 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 02:05:26.29 0
なんかこうリゾナンダー道重のクライマックスフォーム的な進化を見たような・・・カッコイイ!

855 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 02:28:59.24 0
>>851

ごめんね、いまから寝なきゃいけないから明日読む(´・ω・`)

856 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 03:00:09.24 0
>>806
写真わろた

ヤンキーの血が騒ぐれいなと舎弟みっつい〜だな

857 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 03:11:30.88 0
中野もよかったけどつい更新分読んでしまったw
小春編もパンダ編も姉重編もすごく面白かった

858 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 03:25:02.12 0
屋上パンダ編を投下した者ですがレスありがとうございます
嬉しくて調子乗っちゃいましたのでやっぱり書きかけてた
前スレ6期出会い編の続き投下します
恐ろしく長いので前後編に分けさせていただきます

>>97>>101お待たせしましたw
>>100さゆえりがキャラ立ちできてるか不安なところですが・・・
>>856屋上編はあのみっつぃ〜のキャプが使いたくて書いたんで
そう言ってもらえるとうれしいw
あれに合うようにれいなの写真もわざわざ自分でキャプったw


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