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リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第3話

1 :名無し募集中。。。:2008/04/27(日) 22:29:06.99 0
前スレ
リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第2話
http://ex24.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1208587442/

まとめサイト
http://resonant.s336.xrea.com/cgi-bin/up/index.cgi

テンプレ>>2-11ぐらいまで

790 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 20:56:01.33 0
いつの間にか二匹の獣は断末魔を残し絶命していた。
最期を迎えたその身体は砂のようにさらさらと崩れ落ち、やがて風と同化して消える。

「どうだった?れいなかっこいいっしょ?」
「さ、愛佳、帰ろう、リゾナントに」
「リンリンもガンバリましたー」
「皆さん・・・凄いんですね・・・」


また愛佳、愛佳。
小春だって頑張ったのに。
少しくらい気にしてくれたって―――
心の中で毒づく。

能力を使った後の小春は一時的に視力が失われる。まぁ、たった数十秒から数分のことだが。
誰にも話していない秘密。
誤魔化す為に仲間の輪から離れる。
それに―――この会話に入ることはできなかったから。

くるりと背を向けて歩き出す。

791 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 20:56:38.10 0
「久住さんっっ!!そっち駄目!!」

はっとした表情で叫ぶ愛佳。
それは小春には見ることはできなかったが。

「何で?もう何もないか見てくるだけだよ」


そう、数歩離れた瞬間、それは現れた。

物陰に隠れて気配を殺す、3匹目が居たのだ。
射程距離に小春が足を踏み入れた途端、その首筋に食らいつく。
獣がにやり、意思のあるかのように、笑んだ気がした。

「ひ・・・いやぁぁぁ!!く、くすみさ・・・!誰か!道重さん!」


激しい痛みに涙が滲んでいるのに、愛佳が取り乱して泣き叫んでいるのが視える。
ようやく戻った視力。
こんな時もこの眼は正しいものを映すのだ。
泣きじゃくる愛佳の声を聞きながら、小春の意識はそこで途切れる。

792 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 20:57:33.38 0
目が覚めた時、全ては終わっていた。

喫茶リゾナンドの二階のようだ。

「あ・・・!目が覚めたんですね!!」
「光井・・・さん・・・」
「もう、大丈夫です。あのヘンな狼は高橋さんと田中さんがやっつけましたから!」
「まさか・・・ずっとここに・・・?」
「・・・いけなかった、ですか?」

暫しの沈黙。

「・・・愛佳のせいで・・・久住さんが・・・」

もっと、この能力が上手く使えていたら、もっと早く気付けていたら。
怪我を負わせることもなかったのに。
そう懺悔しながら俯き肩を震わせる少女。

戦いを思い出す。
愛佳は止めた。その先に行くなと。
だけど、それを無視したのは自分自身の虚栄と慢心。
仮に何かあっても、自分ひとりで対処できる、そう思い込んでいた。

793 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 20:58:15.89 0
記憶の最後で泣き叫んでいた少女。そして今も己のせいだと後悔し、涙する少女。


ゆっくりだが理解していく。
愛佳はこんな自分の為に、泣いてくれた。今も。
偽りのものは見えない小春の視界に、彼女の涙は光り輝いていた。


自分はこんな優しい子を傷つけてしまった。
悔やんでも悔やみきれない。
こんなプライドなんて、いらない。
できるなら今すぐに時間を戻してあの場所からやりなおしたくてたまらない。

「愛佳」

小春は今、初めて少女を下の名前で呼んだ。
手招きして自分の隣に座らせ、そのの細い肩をそっと抱く。

「・・・この前は、ごめんね・・・」


794 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 20:59:00.28 0
愛佳は小春に対して、劣等感を抱いていた。
その明るさ、強気な心、注目せざるを得ないエネルギー。行動力。

だが、その逆もあったのだ。
小春が愛佳に抱く劣等感。

誰かに素直になれる純粋な心。
和を乱さず、周囲にできる気配り。

わがままだとは分かっているのだ。
自分が中心でないと嫌だった幼い自分がなんだかちっぽけな存在に思えてならない。

「愛佳・・・あの時酷いこと言ったよね、だから小春のこと想いっきり殴っていいよ」
「はぁ?なんでやねん!」
「小春、わかってたの本当は。でも、認めたくなくって、愛佳に・・・」

やつあたりしたんだ。
子供な自分に勝てなかったんだ。
愛佳は同じ年なのにどうしてこんなに強いんだろうと。
心から、そう思う。


795 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 20:59:42.37 0
「・・・あのー、何を勘違いされてるか知りませんが、誰も久住さんのこと嫌ってたり怒ってたりしませんから」
「・・・へ?」
「いや、だって、怒る理由がありません」

自分は今、大層間抜けな表情をしているのだろう。
小春のぽかんと空いた口を気にせず、続ける。

「視えたんです。久住さんが、一人で、泣いているのが」

あの時、戦闘前に。
愛佳がれいなに腕をつかまれた時。
れいなの持つ、他社の能力を増幅する能力、リゾナンドが愛佳に発動した。

もちろん、愛佳が視ようと思って視たのではない。
でも、視えてしまった。
暗闇の中で、小春がうずくまって大粒の涙を零している。
肩は小刻みに震え、必死に唇を食い縛り、声を殺して。
全身で、寂しい、寂しい―――と。
そう言っている様な気がして。

小春も自分と同じように、孤独と戦う夜があるのだと知った。
勝手に強いのだと、そう思い込んでいた人物は、実は背中合わせの弱さを抱いていたのだと知った。
だったら・・・取る行動はたった一つ。そう、判断した。


796 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 21:00:25.91 0
「これからよろしくお願いします、先輩!」

ぺこりと頭を下げて屈託なく笑う愛佳。

こんな子だから、皆に気に入られたんだろう。
そして、小春もまた。

「先輩、か――――――」

いつまでも子供のままでは居られない。
自然に頬が緩む。
あぁ、こんな風に笑えたのは、どれくらいぶりなんだろう。
ほんの少し、彼女のお陰で成長できそうな気がした。


そうだ、何処か痛いところはないですか?
お水、飲みますか?
あぁ、皆さん下階に居ますから呼んで来ましょうか?

思い出したのか、そう一気に聞いてくる愛佳。
今度は感情に素直になろう。



「それより、愛佳のことを知りたいな。
初めて会ったときに出来なかった、いろんな話をしよう。
だって、私達―――仲間でしょ?」





797 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 21:02:06.72 0
終了です。
タイトルは正直思いつかないのでどなたか考えてくれると助かります。


798 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 21:24:05.96 0
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
待ってました!ありがとうありがとう!

799 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 21:30:04.65 0
小春編乙!
泣けるなぁ・・・二人の心理描写にグッときた
小春と愛佳はやっぱナイスコンビやね

ところで・・・続けて短編投下してもおK?

800 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 21:31:12.68 0
おk

801 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 21:36:11.25 0
>>800
thx!

6期ものの続き書いてたんだけど煮詰まってたら先越されちゃってたorz
>>679-696があまりにも素敵過ぎですので投下断念
代わりにGWっぽいネタ短編を書いてみました
感動巨編の後に空気読まず恐縮です・・・じゃ行きます

802 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 21:37:12.50 0
 
多くの人手でにぎわうゴールデンウィーク
愛は珍しく喫茶リゾナントを閉めて、里沙と久しぶりの休日を楽しんでいた

「里沙ちゃん、あーしお腹空いたがし」
「そうだね、愛ちゃん何食べたい?」
「・・・・・・」

いつもならここで自分の食べたいものを勢い良く列挙していく愛だったが返事はない
愛は何故か黙り込んで、大通りを挟んで向こう側にある建物の上層階を見上げていた

「愛ちゃん、どうしたの?あそこのデパートに行きたいの?」
「違うがし・・・あのデパートの屋上から・・・里沙ちゃんは感じんか?」
「・・・・・・・・・」

里沙も愛と同じように見上げてスッと精神を統一させる
確かに、かすかにではあるが感じる
ダークネスの手の者が現われる直前に感じる重く黒いものではない
しかし、いつもいっしょにいる仲間達から感じる柔らかいものでもない
里沙は胸騒ぎを感じた
それは愛も同じだったようで、ふたりは目で頷き合った後一目散に駆け出した
 
エレベーターを待っている程の余裕も時間もない
ふたりは込み合うエスカレータを一気に駆け上がった
重たいガラスの扉に全身をぶつけるようにしてふたりは屋上に飛び出した
 

803 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 21:37:58.64 0
 
しかし、そこには休日の平和な風景が広がるのみ

楽しそうに駆け回ったり、小さな遊具で遊ぶ子供達
できたてのソフトクリームを嬉しそうに頬張る親子

「あれ?」
「愛ちゃん・・・油断しちゃだめ・・・さっきよりも強くなってる」

確かに強まっている
ふたりが目標に近づいたからではない
明らかに目標から発せられるものが強く濃くなっている

「しかも・・・複数いるみたいね」

そしてそれは数種類感じられた

「こんな所で誰が・・・何をするつもりなんやろか・・・」

得体の知れない目標と計り知れないその目的に愛は戸惑いの色を隠せない
最悪の場合、ここに居る幼い子供たちまで巻き添えに遭うのだから

「愛ちゃん・・・ちょっと、あそこ・・・すごい人だかりなんだけど・・・」

里沙が指を差す方向には確かに大人数の人だかり
親子連れだけでなく、カップル、制服姿の学生、ちょっとヲタク風な男性
さまざまな年齢層の男女が屋上の片隅に設けられた簡易ステージに向いて集まっていた
 

804 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 21:38:45.02 0
 
「なんやろ?なんかショーでも始まんの?」
「なんだろ・・・でも何があるとかは書いていないっぽいけど・・・」

ふたりは警戒しながらもその人だかりに近づいていく
ステージのバックに掲げられた看板には“ゴールデンウィーク!ちびっこひろば”としか書かれていない

集まっている者達は皆、これから始まるであろう何かに期待の色でいっぱいの笑顔だった

ドワァァァァアアアン!!!

「おわっ!」
「何?何の音?!」

愛と里沙がその人だかりの最後列にたどり着いた時、ステージ横に設置されたスピーカーから大きな音が放たれた

「ドラの音?」

続いて流れてきたのは軽快な中華風の音楽
そして割れんばかりの拍手と歓声

『ハーーーーーイ!皆サーン、バッチリですカーーーーー!!』
「「「 バッチリでーす!! 」」」

「里沙ちゃん・・・この声・・・」
「・・・・・・うん」
 

805 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 21:39:43.83 0
 
人だかりの隙間から見えた、声の主は・・・紛れもなくリンリンだった
ステージに上がっているリンリンはミニのチャイナドレスにおだんごヘアー
見事なまでの中華娘ないでたちに、愛と里沙はあんぐりと口を開けて見つめるしかなかった

「あーし、リンリンのあーいう格好、初めて見たがし・・・」
「うん、あたしも・・・」

いつもテンション高めのリンリンだが、この時はさらにテンション↑↑でステージを進行している
集まったギャラリーもヒートアップしているようで、子供達ははしゃいで立ち上がっている
男性達はリンリンの名を連呼すしている
リンリンはステージ上から手を振りながら笑顔で応えている

『皆サン、元気イイですネー!じゃ、サッソク始めマスだー!』

さらに歓声は大きくなる

『本物のパンダとイッショに仲ヨク、写真サツエイ会ぃぃぃーーーーっ!!』

「パンダ・・・パンダ言うたで、あの子・・・」
「うん・・・言ったね・・・パンダって言ったね・・・」

『カワイイパンダのジュンジュン、カモォォォーーーンッ!!』
『バウ!』
ttp://yagutimari.mine.nu/desi/RODA/files/desi0232.jpg

ステージ袖から現われたのは・・・紛れもなくパンダ(中の人はジュンジュン)だった
 

806 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 21:42:13.84 0
「キャーーーー!!かわいいーーーーっ!!」
「ママー!ママー!パンダだよっ!!」

大きな歓声に迎えられたパンダ(中の人はジュンジュン)はいつものようにボードを掲げる
【 今日は来てくれて謝謝 】

「ジュンジュン萌ええええええーーーーっ!!」

「ちょっ・・・愛ちゃん!これ・・・」
「里沙ちゃん・・・あーし、頭痛くなってきたがし・・・」

「はーい、じゃあジュンジュンと一緒に写真を撮りたいお友達はこっちに並んでねーーー」

「ちょっ、愛ちゃん!この声!?」
「・・・・・・れいなやん・・・」

ステージ脇にはいつの間に現われたのか、れいながニヤニヤしながら手を上げていた
そしてその横には休日にも関わらず、制服姿の愛佳

http://toromoni.mine.nu/up/files/data/19/toro19061.jpg
「一回の撮影につき1000円いただきまーす」

「現場仕切りのオネエさんエロォォォォォォーーーー!!」

http://toromoni.mine.nu/up/files/data/18/toro18242.jpg
「一回につき2人まで一緒に撮影できますよー」

「お会計係のJKキャワァァァァァァーーーーっ!!」

自分達に向けられた歓声を気にする様子もなく、手際よく長蛇の列を捌いていくれいな
そして、こちらも手際よくお金のやり取りをしている愛佳
 

807 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 21:44:15.73 0
「愛ちゃん・・・あの子達・・・」
「うん・・・なんや、こ慣れとるな・・・」
「あ、ちょっとぉ・・・愛ちゃん?」

愛は里沙の呼びかけにも応えず、人だかりを掻き分けてずんずんと進んでいく
そして、れいなの背後へ・・・

「はーい、じゃぁ次のお友だ・・・」

振り返ったれいなは思いもよらないお友達の出現に絶句した
隣にいた愛佳も同じく、お客からもらった1000円札を握り締めたまま固まっていた

「ぁ・・・愛ちゃん・・・」

愛は無言でれいなの首根っこを鷲づかんだ


     こっち来るやざ
   ノハヽヽ8∈
  ('Д '#从ノノハヽo∈   
  (   っ从;` ロ´)<・・・・・
  (_, ヽJ `ヾu_0_0 ....
               ズリズリ


「あのー・・・」
「ハッ!あっ!すんませ〜ん、はい、次どうぞ!」

その場に取り残された愛佳は動揺を隠し切れない引きつった笑顔のまま健気に撮影会を続けた

その日の晩、れいな、愛佳、ジュンジュン、リンリンは愛からこっぴどく叱られたのは言うまでもない
 

808 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 21:45:57.65 0
以上ですありがとうございました

中野盛り上がりましたかー?
行きたかったなぁ・・・

809 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 21:55:46.91 0
ジュンジュンパンダ見てーw

810 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 21:57:46.17 O
>>808
乙でした!

ジュンジュンは着ぐるみ・・・だよね?w
何か段々みっつぃのキャラが壊れていってる気がする様なw

811 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 21:59:45.60 0
むしろ戻る瞬間を(ry

しかし作品ラッシュで嬉しい悲鳴だ

812 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 22:08:59.14 O
www

813 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 22:15:53.36 O
>>797
こっちも乙でした!
小春と愛佳はいい意味で陽と陰
二人で助け合っていければいいなって思う

814 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 22:57:36.60 0
>>797
今、読み終わりました
小春のヤキモチに何故だか萌えた
面白かった
タイトル案  居場所☆

815 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 22:59:37.16 0
すごくどうでもいい話なんだけど
リゾナンター…人間(超能力保持者)の組織と戦うストーリー
リゾナンダー…人間ではない組織と戦うストーリー

・・・って脳内で分けて読んでみてる
カラーで呼び合ったりリゾナンカーが出てくる感じのもすべて後者


816 :名無し募集中。。。 :2008/05/03(土) 22:59:39.55 0
>>779>>808
盛り上がり的には昼より夜だったねやっぱり
昼夜2階席だったけど2階席は4/29の夜のほうが熱かったような
でも1階席は盛り上がってる雰囲気だったよ
他には八王子も1回2階席あったけど2階席の印象はあまり声が出てないって感じで悲しい

817 :名無し募集中。。。 :2008/05/03(土) 23:05:04.32 0
中野から帰ってくる間にいっぱい新作キテター
小春の話もGWの話も素晴しい
ちょっと気になったのは>>789の11行目
まとめの人にあげてもらうとき「的を得て」→「的を射て」に直してもらったほうがよいかと
無粋ですまん

818 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 23:07:09.17 0
>>817
「的を得て」も一概に間違いとは言えないんだよ
俺も間違いだと思ってたんだけど
ちょっとググって調べてみ

819 :名無し募集中。。。 :2008/05/03(土) 23:16:57.95 0
>>818
論がある程度で根拠はみつからなかったです
間違いでないかもよりは正しいほうを選ぶのが妥当な判断だと思うけど
それこそ無粋なので作者にまかせます

820 :まとめの人:2008/05/03(土) 23:17:53.40 0
>>817-819
ATOK先生は「的を得て」って入力しようとするとご丁寧に【当を得る/的を射るの誤用】と教えてくれますなー
とりあえずそのまま上げておくと思います。気になるようでしたら適宜ってことで。

>>775
タイトルについては関空発ボーイングのお話以外は全て「名無し募集中。。。」で(イラストの人のホスト名も修正してます)
確かにパッと見ではそれがどんな話かわかりづらいのは事実なんですよねぇ
ただ、自分も2作ばかし上げてますが、今からあれのタイトル考えるとなるとかなり悩みそうw
意外とタイトルってバッチリ決まらなかったりするんですよ
導入の何行かとか表示できればとも思いましたが、それはそれで煩雑になりそうで…

ちなみに今中野から帰還。まとめ更新は明日になると思います。

821 :名無し募集中。。。 :2008/05/03(土) 23:19:40.51 0
中野のちょっとしたハプニング他スレで書いた奴のコピペです

381 名無し募集中。。。 New! 2008/05/03(土) 17:54:01.63 O
昼終了
最長メドレー前のMCで一人足らないと思ったらさゆが片足靴下で登場
ガキさんの足を指さして間違えてるって言って二人で袖に掃けていった

822 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 23:28:56.47 0
小春編の作者です
「的を射て」が正しいですね・・・皆様ご指摘有難うございました
まとめの方、いつもお世話になっていて申し訳ないのですが修正してくださると助かりますorzorz

823 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 23:37:48.23 0
タイトルかあ
確かに欲しい気はしますね
ただ自分も結構書きましたがタイトルつけるのは難しいですねえ

824 :名無し募集中。。。:2008/05/03(土) 23:45:56.26 0
タイトルは
・自分でつけたい人は自分でつける
・つけたいけど良いのが思いつかない場合は読者に決めてもらう
・つけたくない人はつけない

って感じでいいんじゃないかな?

かく言う俺も自分が書いたものにタイトルは欲しいけど良いのが思いつかないorz

825 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 00:44:34.62 0
中野共鳴帰りの保守

826 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 00:47:25.99 0
タイトルって簡単そうで意外と難しいんだよね
見る側にとってはタイトルがあった方が助かるだろうけど書く人は大変
たった1行のタイトルを考えるのに1日中考えちゃったりするし

827 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 00:54:32.77 0
>>826
次回予告を書いてる自分としてはまさに逆
タイトル決まってるけどそれにあった予告を考えるのが長い
1レスだけだから楽だけど

828 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 00:59:18.39 0
確かにw

829 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:02:15.23 0
タイトルというと難しく考えちゃうだろうから○○編とか編で書けばいいんじゃない?
例えば主役が新垣なら新垣編って書くだけでもいいんじゃないかな

830 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:10:31.11 0
新垣未来編

831 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:11:43.65 0
来るの?未来編

832 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:18:03.23 0
>>831
ごめん そんなんかなーて
タイトル想像しただけ

833 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:44:42.09 0
4月某日 都内某所 PM21:00

バイトを終え、帰宅の途につく女子高生
闇の中から現れた漆黒のドレスを纏った女性
すれ違おうとする二人

「ねぇねぇ?固めてもいい?」
女が甘えたような声で言う
「えっ、何ですか?」
訝しげに女子高生が尋ねる
「固めてもい〜い?」
もっと甘えた声が女が言う
「な、何を固めるんですか?」

「お前をだよ、お嬢ちゃん」

834 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:44:51.00 0
概要書くだけでもいいかもね
光井×矢口編とか
デパート屋上イベ編とか

835 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:45:11.31 0
4月某日 某スタジオ

『女子高生 路上で凍死』

「ねぇねぇ、小春ちゃんこのニュースどう思う?」
メーク室に置いてあるTVから聞こえてきた報道
このヘアメークさんはよく喋る人だ
黙って仕事に集中すればいいのに
「どうって、薄着で道路で寝てたんじゃないの?」
めんどくさいからテキトーに答えた
大体、小春には関係ないことだもん
「いや、それがね、被害者の人・・・立ったまま氷漬けだったらしいよ」
「へぇ〜、そうなんだぁ〜」
「へぇ〜って小春ちゃん・・・この事件普通じゃないよね。ほら、もう4月だしさ」
「別に普通だよ」
そう、別に普通のことだよ。世の中には人の心を読んだり、念動力を使ったり、予知能力を使う人だって居るんだから。
何が起こっても不思議じゃないんだよ。って言ってもこの人にはわかんないよね。
「はははは、やっぱり小春ちゃんは大物だなぁ」
それはちがうだろ、おいおい
「久住さん、本番で〜す!」
「はぁ〜い!」
はいはい、元気よく営業スマイルっと、あ〜ぁ、今日の撮影長いんだよね〜
ブーン、ブーン
ん?メール着信?タイミング悪いなぁ・・・愛佳か、じゃあ後でいいよね
それじゃ、お仕事がんばっていきまっしょい!っと

836 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:45:37.84 0
<本文>
最近ウチな、よく雪の夢を見るんよ。なんでやろうなぁ、もう春なのに
街中が真っ白な雪景色で、凍えそうに寒いんや
その夢にはな、必ず女の人が出てくるんや
凍えそうに寒いのに背中が出てる黒いウェディングドレス?着ててな
「ア〜ッハッハッハッハッ!」ってバカ笑いしてるんや
なんや、よく意味のわからん夢やけど、こういうのもリーダーに報告するべきなんかなぁ?
どう思う?、小春ちゃん

837 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:46:15.78 0
4月某日 都内某病院

あ〜ぁ、さゆみも帰っちゃったし退屈だなぁ
なんか最近微妙に寒いんだよね・・・心臓キリキリしちゃうよ
退屈だから中庭の桜でも見ようかな・・・って雪!?

もう4月だよ!4月!

でも桜と雪のコラボはある意味・・・ア〜ト!
みんなにメールしよっと

4月某日 都内某駅

ちょっとちょっとぉ、何で雪とか降ってるわけ?しかも電車止まってるし
ん、えりからメールだ・・・雪、ってそんなの知ってるてば!
もう、しょうがないなぁ・・・リゾナントまで歩くか

838 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:47:01.47 0
リゾナントに向かうため、さゆみが踵を返すと、そこには漆黒のドレスを着た女が立っていた
(何コイツ・・・道端でこんな格好してバカじゃないの?そこそこ可愛いけど)
口には出さないが、さゆみは軽蔑の目で女を一瞥した

「固めてもい〜い?」
甘えた声で女が言う
「へ?何ですか?」
(何こいつ、意味わかんない)
「ねぇねぇ、固めてもい〜い?」
もっと甘えた声で女が言う
(可哀想に・・・やっぱり頭が・・・)
さすがにさゆみは女を哀れに思った。さゆみの力でも精神の疾患までは癒せない。
担当外だ。
「あの、そんな格好で寒くないんですか?早くお家に帰ったほうがいいですよ」
女の「固めてもいい?」という謎の問いを無視し、さゆみは憐れみの目で女に語りかける
まさかこれが魔界への入り口とは知らずに・・・

839 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:47:28.28 0
「そんなコミュニケーションイラネって言ってんだよ!道重さゆみ!」
先ほどの笑顔と甘えた声とは一変し、怒りの形相、下品な口調で女は声を荒げる
「へっ!?何でさゆみの名前知ってるの!?貴方は・・・まさか!」
黒衣の女の周囲がキラキラと輝き始める
「この雪は貴方の仕業なの!?」
「そうかい、アタシの情報は愛ちゃんから聞いてないんだ。相変わらずダメダメだねぇ」
女の周囲の輝きはやがて収束し始め、つららのような無数の氷の矢を形成する
「固めるだけにしとこうかと思ったけどさ、アンタなんかムカつくから苦しんで死んでもらうね」
(ヤバい・・・こいつヤバいよ・・・)
携帯を取り出し、メンバーに連絡を取ろうとするさゆみ
しかし・・・

840 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:47:56.26 0
「凍ってる!?」
いつの間にか携帯は氷漬けで、ボタンすら押せない
「アーッハッハッハッハッ、まぁ連絡取れてもこの雪で誰も来れないんだけどね。あ、愛ちゃんは来れるか」
踵を返して逃げようとするさゆみ
すぐさま、女がさゆみに向かって指をかざす
「うぐぅっ!!!」
氷の矢の一本が飛び、背後からさゆみの太ももを貫く
もんどりうって雪の積もった道路に倒れるさゆみ
雪を真っ赤に染める鮮血

841 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:48:28.15 0
「アーッハッハッハッ!命中〜!」
高笑いする黒衣の女
必死に刺さった氷の矢を抜こうとするさゆみ
「痛っ!!!」
しかし氷の矢を握った手にも火傷のような痛みが走る
手を見ると掌の皮膚が凍りつき剥がれている
「ああぁ・・・」
「癒しの力・・・だっけ?でも刺さったまんまじゃ直んないよねぇ。まして凍ってたらさ」
矢の刺さった周囲の皮膚も凍り始めている。
「まぁすぐには固めないからさ、じわじわと苦しみながら逝ってね」
女がウィンクすると更に氷の矢がさゆみに襲い掛かる
「あぐうぅっ!!!」
さゆみの右腕、左腕、貫かれていないほうの左足を次々と貫く氷の矢
「あぁぁ・・・うぅぅ・・・」
痛みに苦悶し、涙を流すさゆみ
しかしその涙すら凍りつきそうな冷気が近付いてくる

842 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:49:04.33 0
「あららら、なんか標本みたいだよね、これ。無様だなぁ」
氷の矢に両腕両足を貫かれ、地面に磔になったさゆみの顔を女のヒールが踏みつける
「ねぇねぇ?痛い?痛いよねぇ?ん?ん?」
なんとか、『癒しの力』を発動させてダメージを軽減しようとするさゆみだったが、やはり凍り付いた傷口には大した効果を見せない
更に、寒さと失血のせいか何だか意識が遠くなってきた。
「なんか全然抵抗しないしあんまり面白くないなぁ。所詮は非戦闘員か。もう固めちゃおっか!」
女の手からこれまで以上の冷気が噴出し、さゆみに襲い掛かる
(えり・・・ゴメンね・・・ケーキ屋さん、無理だわ)
さゆみの意識は、真っ黒な深遠の中に堕ちていった

843 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:49:45.34 0
ビキビキビキッ
「えっ!?何?」
冷気を当て、さゆみの身体を完全に凍りつかせようとする黒衣の女が異変に気付いたのは
それから十数秒後のことだった
パキーン、パキーン!
さゆみの手足を貫いていた氷の矢に亀裂が入り、次々と砕けていく
加えて、黒衣の女の周囲で『待機』していた氷の矢も次々に砕け散る
「何!?何だ!!!」

844 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:50:11.62 0
「足、どけてくれます?」
足元を見ると道重さゆみが目を覚ましている
「お前・・・」
「って言ってもどけてくれませんよね。じゃあこうします」
さゆみの目が金色に輝く
「・・・ぎゃあああああああ!!!」
黒衣の女の絶叫が雪景色の中、響いた
「足が・・・アタシの足がぁあああああああ!!!」
一瞬にして黒衣の女の足は崩壊し、青い血が噴出す
倒れこんでのたうつ黒衣の女の周囲の雪が青く染まっていく

845 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:50:39.90 0
「よいしょ、と・・・あいたたた。まだちょっと痛みますねぇ」
さゆみがゆっくりと起き上がる
「お前・・・お前ぇえええええええ!!!」
再び黒衣の女が氷の矢を形成する
一斉にさゆみに襲い掛かる十数本の矢
しかし、矢はさゆみに到達する直前でやはり全て砕け散っていく
「なんだ、なんだこの力は・・・ただのヒーラーのはず・・・」
激しく動揺し、身体を引き摺り後ずさる黒衣の女
「さて、さゆみをいじめてくれたお礼をたっぷりさせてもらいましょうか」
「なっ・・・お前一体・・・」
「あ、ご挨拶が遅れました。私、さゆみの姉のさえみです」

846 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:51:24.76 0
再び『さえみ』の目が光る

「ひっ、ひぎゃあああああっ!!!」
今度は、黒衣の女の右腕が崩壊していく
「次は左足です」
ゆっくりと黒衣の女に近づく『さえみ』
「ヒッ、ヒイイッ!来るなぁ!」
左腕に氷の剣を形成し、振り回す黒衣の女
「あら、左腕が先ですか?」
先端から砕け散っていく氷の剣、そして黒衣の女の左腕も崩壊していく
「ひっ、ひやぁあああああ」
「しかし寒いですねぇ、いい加減この雪止めて頂けませんか?」
崩壊していく女の左足
「嫌、死にたくない・・・嫌ぁあああああああああ!!!」
「人は皆、いつかは死ぬものです。そしてまた生まれる。破壊と創造は常に表裏の関係なのです」
「嫌ぁああああああああ!!!助けてぇええええええ!!!」
永遠の命を得る為にダークネスに仕えた氷の魔女。その魔女が最も恐怖するのが『死』なのだ。

847 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:52:00.66 0
「それに貴方、少しうるさいです」
『さえみ』が黒衣の女に止めを刺す為、力を発動させる
しかし、そこには女の姿はなく、女が寝ていた場所の雪が崩壊し道路が露になる
「邪魔者・・・ですか。まぁいいでしょう」
遠くのほうに全身レザーの服を着た女が黒衣の女を抱えて高速で走り去るのが見える
「さて、少し疲れました。眠るとしますか」

848 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:52:32.34 0
「お姉ちゃ〜ん!」
「どうしたの?さゆみ?」
「みんながさゆみのこといじめるの」
「よし、そんな悪い人達はお姉ちゃんがやっつけてあげる!」

幼い頃の記憶・・・お姉ちゃん・・・そうか、さゆみ、お姉ちゃんが・・・

「さゆ!さゆが目を覚ましたよ!」
意識が戻ると、さゆみは病院のベッドに居た。
病室には絵里たちリゾナンダーのメンバーが全員集っている

849 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:53:15.61 0
「みんな・・・さゆみ、一体・・・」
「メール入れてもずっと返事が無いから心配して・・・みんなで探したんだよ!」
さゆみに抱き付いてわあっと泣く絵里

そうか、氷の魔女に襲われて・・・それで・・・

「何があったと?さゆ?」
「覚えてない・・・」
「えっ!?」
「ダークネスに襲われて殺されそうになったんだけど・・・その後・・・」

「やはりダークネス!」
「でもあっし達がさゆを見つけたときにはダークネスなんて居なかったがし」
「お姉ちゃんが助けてくれたのかな・・・」
「えっ!?道重さんお姉ちゃん居たんだ?」
「ううん・・・居ないよ」
「はぁ?」
「多分さゆみはまだショックで混乱してるんやよ。ゆっくりと休むといいがし」

850 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:53:49.66 0
そう、お姉ちゃんなんか居ない。『お姉ちゃん』は幼い頃、孤独だったさゆみが
孤独を埋める為に創り出した想像の『お姉ちゃん』なのだ。
学校から家に帰っては一人、想像の『お姉ちゃん』と会話するのがさゆみの日課だった
絵里と出会ってからお姉ちゃんのことはすっかり忘れていたのだが・・・
やっぱり・・・

「お姉ちゃん・・・ありがとう・・・」

すっかり雪も止み、晴れた空を見上げながらみんなに聞こえないような小さい声でさゆみは呟いた。

851 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:55:03.79 0
以上、さゆに無理矢理戦闘させてみました編でした
駄文スマソ

852 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 01:55:39.93 0
大作乙です!

>>834にて横槍入れてしまってごめんなさい

・・・さては姉重スレ見てましたねw

853 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 02:01:37.33 0
>>851
導入がいいね
引き込まれました
姉重登場かと思った
兄重編も期待してます

854 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 02:05:26.29 0
なんかこうリゾナンダー道重のクライマックスフォーム的な進化を見たような・・・カッコイイ!

855 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 02:28:59.24 0
>>851

ごめんね、いまから寝なきゃいけないから明日読む(´・ω・`)

856 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 03:00:09.24 0
>>806
写真わろた

ヤンキーの血が騒ぐれいなと舎弟みっつい〜だな

857 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 03:11:30.88 0
中野もよかったけどつい更新分読んでしまったw
小春編もパンダ編も姉重編もすごく面白かった

858 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 03:25:02.12 0
屋上パンダ編を投下した者ですがレスありがとうございます
嬉しくて調子乗っちゃいましたのでやっぱり書きかけてた
前スレ6期出会い編の続き投下します
恐ろしく長いので前後編に分けさせていただきます

>>97>>101お待たせしましたw
>>100さゆえりがキャラ立ちできてるか不安なところですが・・・
>>856屋上編はあのみっつぃ〜のキャプが使いたくて書いたんで
そう言ってもらえるとうれしいw
あれに合うようにれいなの写真もわざわざ自分でキャプったw


859 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 03:26:23.69 0

「あのー・・・すいませーん・・・」

街角にある何の変哲もない小さな交番
さゆみは先程からその交番の入り口で何度も大きな声を張り上げている
しかし、奥の方でかすかに物音はすれど、誰かが現われる気配は一向に感じられない

「もぅ・・・これもみんな絵里のせいなんだから・・・」

つい先日、絵里の入院先で偶然の出会いと衝撃的な別れをした田中れいな
さゆみは病院から出られない絵里に代わって、数日前から彼女の行方を探していた
れいなのその不良っぽい風貌から、思い切って学校の不良達に聞き込みもした
街の噂事にも精通している新聞部の部員にも聞いてみた
しかし、返ってくる答えは皆、共通して使えないものだった

──田中れいなは知っているけど、何者かは知らない

「ほんっと、意味わかんない・・・」

有名人ではあるらしいが、その実像は謎に包まれているようだ

「どこ行っちゃったんだよ・・・」
「どこにも行っとらんけど?」
「ふゎぁぁっ!」
「“ふゎぁぁっ!”ちゃうわ。あんたが呼んどったんやろーが?」

これまでの経緯を思い返して腹を立てていたさゆみは、奥から婦警さんが出てきたことに気づかなかったため
つい、大声を上げて驚いてしまった


860 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 03:28:00.44 0

「ぁぁ・・・すいません・・・」
「こっちがびっくりするっちゅーねん」

そこには明らかに不機嫌そうな、金髪関西弁の婦警さん
制服を着用していなければ、できれば関わりたくない方の人種に見える
さゆみの頭の中では危険を知らせる警報がけたたましく鳴り響いた

「で?なんやの?」
「は?」
「“は?”やなくて・・・用があったから呼んどったんやろ?」
「あぁ・・・あのっ・・・私、人を探してまして・・・」
「人?人探しなら警察やなくて、もっと他に聞くトコあるやろ?」

婦警さんの不機嫌な表情に怪訝に思う色が加わった
“国民一かわいいさゆみが困ってるのにその表情かよ・・・”と心の中で突っ込みを入れつつも
さゆみは得意のキュートな作り笑顔でさらに喰らいつく

「いろいろ考えたんですけどぉ・・・警察の方に聞くのが一番かなって・・・
 この近くで起こった事件の被害者・・・いや、加害者かなぁ・・・
 うーん・・・まぁそのー田中れいなって女の子を探してまして」
「あぁ、れいなね」
「え?ご存知なんですかぁ?!」

予想外のすばやいレスポンス
あっけに取られながらもさゆみは続ける


861 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 03:29:03.47 0

「あの、私、道重さゆみって言います!あのれいなの居場所とか連絡先、ご存知ですか?!」
「あぁ、それは知らん」
「ええええぇぇぇぇええぇぇぇぇええええ〜〜〜〜・・・」
「っ・・・うるさいっ!」
「何それ〜もぉ〜・・・ぬか喜びさせないでくださいよぉ〜」
「あんたが勝手にテンション上げてただけやろ」
「期待させといてそれはないですよ〜」

がっくりと肩を落とすさゆみ
この時ばかりはあまりの落胆に、得意の作り笑顔も作り出せなかった
そんな様子のさゆみを見かねてか、婦警さんは少し優しめのトーンで話し出した

「いや、連絡先を知らんと言うか、れいな携帯とか持ってないんやわ」
「ええええぇぇぇぇ──
「そのリアクション、もぉええから。うっとーしい」
「・・・・・・・・」
「れいなは携帯を持たない住所不定無職の野良猫やからな」
「野良猫・・・確かに猫っぽいですね」
「やろ?」
「で、さゆみはどうしたらいいんですか?」
「知るか」
「ええええぇぇぇぇ──
「あーーうるさいっちゅーねん!わかったから、お姉さんがなんとかしたるから!」
「お姉さん・・・」
「なんや?文句あんのか?」
「ない・・・と思います」
「煮えきらんやっちゃなぁ・・・」


862 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 03:30:41.72 0

そんなこんなで金髪婦警さんから得た情報は・・・

れいなは住所不定無職
携帯電話不所持
所持金が底を尽きると婦警さんのお家に転がり込んできて数日から数週間居候する
その間は婦警さんの自宅近くの繁華街にある、婦警さんの知り合いのお店でバイトをしている
ごくたまに、れいなが育った孤児院に現われて子供と遊んだりしている

と、言うわけで・・・こちらから連絡を取るのは不可能に近い
さゆみは今度れいなが現われたら連絡して欲しいと婦警さんに自分の携帯番号を伝えて交番を後にした

次にさゆみが向かったのはれいなが暮らしていたという孤児院
婦警さんに描いてもらったわっかりにく〜い地図を片手に、
やっと目的地にたどり着いたのはもうすぐ日が暮れようかという時間帯
少し古ぼけた、さほど大きくもない建物の中からおいしそうなにおいが漂ってくる
さゆみは無意識にお腹を押さえながら、入り口の呼び鈴に手を伸ばした

「はいはーーーーい」

先程の婦警さんとは正反対の溌剌とした返事とともに開かれた扉の向こうから

──さゆみよりも小さいけど、さゆみと同じぐらいかわいいの・・・
  いや、良く見るとやっぱりさゆみの方が断然かわいいの

といった女性がニコニコと笑顔を振りまきながら現われた


863 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 03:31:38.32 0

「どちら様ですか?」
「あ、私、道重さゆみと申します」
「さゆみちゃんね、こんばんわ」

──この笑顔・・・なかなかのハイクオリティなの・・・

「あの、私、田中れいなさんの友達でして・・・れいなさん、こちらに来てないかなーと思いまして・・・」
「わぉぅっ!田中ちゃんの友達だべかーーーー!!!」

──え?ちょっ・・・今、急に訛りませんでした?

「なんだなんだぁーーそーゆー大切な事はもっと早くに言わなきゃダメっしょ!」
「はぁ・・・」

田中れいなの名前を出したとたん急にフレンドリーに、そして急に田舎臭くなった女性は
さゆみの肩を嬉しそうにバシバシと何度も激しく叩いて笑った

「でも、今日はここには来てないんだべさ」
「そうですか・・・」

さゆみはお礼を告げ、先程と同じように自分の連絡先を伝えてその場を後にした


864 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 03:33:26.06 0

時を同じくして、絵里の入院先では・・・

「ねぇねぇ、せんせぇ〜、次の休みの日こそは〜おいらと一緒にディズニーランドに行こうよぉ〜」
「は・・・はは・・・そ、そうですね・・・そのーそのうちに・・・」
「そのうちそのうちってどのうちに行ってくれるんだよぉ〜・・・」
「は・・・はははは・・・」

絵里が見舞いに訪れた両親を見送った後、ナースステーションの前を通りかかると
病院内で人気のイケメン医師の白衣を掴んで駄々をこねる小さい大人を発見した

「せんせぇ〜、そう言い続けてもう2ヶ月ぐらい経ってんじゃんか〜」
「そ・・・そうでしたっけね?ははは・・・」

──なんだろ?あのちっさい女の人・・・警察の制服着てるけど・・・

絵里は不思議に思いながらその滑稽な光景を遠巻きに眺めていた
すると、長身の看護婦が音もなく小さい婦警さんの背後から近づいて・・・

ゴンッ!

ちっさい大人の頭頂部にゲンコツを振り落とした

「イテッ!ちょっ!何すんだよ!?」
「アンタねぇ、ここがどこだかわかってんの?仕事で来てるんなら真面目に仕事しなさいよ!」
「ったく・・・あ!せんせぇ!せんせぇ〜!!」

殴られて婦警さんがひるんだ隙に、イケメン医師はそそくさと走り去ってしまった
なおも追いかけようとする婦警さんの首根っこを看護婦さんはグイッと掴んで、
さらにきつい言葉を婦警さんの頭上から浴びせかける


865 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 03:35:22.42 0

「いーかげんにしなさーーーいっ!」

看護婦さんの怒りの叫びがフロア全体に響き渡る
さすがにシュンとなった婦警さんはブツブツ言いながらも観念したように大人しくなった

「だいたいねぇ、この間のれいなの件があったからパトロールに来てるくせに、アンタが問題起こしてどうするの?!」
「すーいーまーせーんー」

──れいな?今、れいなって言ったよね?

絵里は言い争う二人の方へ駆け出した

「あ、あの!」
「あら?亀井さん、どうしたの?」
「れいなの!田中れいなの事で聞きたいことがあるんですけど!」
「ふぇ?何?この子、れいなの知り合い?」

絵里の必死の問いかけに、最初の返事をしたのは意外にも婦警さんの方だった

「亀井さんはこの前れいなが入院してた時、同室だったの」
「あぁ、それで!」

看護婦さんの説明に納得した様子で、ポンと手を叩いた婦警さん

「で、何?れいなの事で聞きたい事って」
「あ、あの・・・私、れいなと今度、一緒に出掛ける約束をしたんですけど・・・その・・・連絡先を聞くのを忘れちゃって・・・」
「まじで?!」
「亀井さん、あの子とそんな約束したんだ?!」

ちっさい体を大きく仰け反らせて驚く婦警さんと、普段から大きな瞳をさらに見開いて驚く看護婦さん


866 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 03:36:42.01 0

「え?ぁ・・・はい・・・」

そんなに驚かれるとは思ってもいなかった絵里はとまどってしまい、つい返事が小さくなる

「へーへーへー・・・あのれいながねぇ・・・意外じゃね?」
「うん、まぁ意外と言えば意外だね」
「そうですか?」
「だって、れいなって同じぐらいの年の子とつるんだりしないし」
「確かに。基本的に一人でフラフラしてるもんね」
「あの、お二人ともれいなのお知り合いなんですか?」
「知り合いと言うか、腐れ縁と言うか・・・ほら、れいなって喧嘩っ早くてよく問題起こすからさ
 おいら達の間でも相当な有名人なわけよ」
「そして、れいなの犠牲者達がよくここに担ぎこまれるってわけなのよ・・・ホント迷惑なんですけど!」

看護婦さんは日ごろの鬱憤を思い出したのか、急にご立腹のご様子

「で、ここ1年ぐらいはそんなれいなを見かねて、おいらの先輩がたまーに面倒みてやってんのよ」
「と、言うことは!婦警さん、れいなの連絡先知ってるんですか?」
「いや、知らないけど?」
「ええええぇぇぇぇええぇぇぇぇええええ〜〜〜〜・・・」
「っ・・・うるさいなぁ!」
「・・・だってぇ・・・えり・・・期待したのに・・・グスッ・・・」
「あ゙ーーっ、泣くなって!」
「せっかく・・・れいなと・・・連絡がつくと・・・思ったのに・・・グスッ・・・」
「だーーーっ、わかった!わかったって!おいらがなんとかするからさぁ〜・・・」
「ホントですかぁ!」
「泣きまねかよ・・・」
「泣きまねじゃないですぅ。泣きそうだったんですぅ」
「・・・・・・あっ、そ」
「てへっ」


867 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 03:37:23.91 0

そして数日後──

絵里は自宅の部屋でさゆみとふたりっきり
たまにの外泊許可が出ためでたい日だというのにふたりの顔は浮かないものだった

「で、その金髪婦警さんから連絡はないの?」
「音沙汰ナシなの・・・絵里の方こそ、そのちっこい婦警さんからの連絡は?」
「・・・・・・ない」

絵里は口を尖らせて俯く
さゆみはため息をついて部屋の中央に置かれたテーブルに突っ伏した

「てゆーかさぁ、れいなって何者?」

アヒル口はそのままに、自分の服の裾を手の中で弄びながら絵里が呟く

「さぁ?金髪婦警さんは野良猫って言ってたけど・・・」
「野良猫かぁ・・・れいなにはぴったりだね」
「うん・・・」

そして沈黙
待つしかないこの状況に普段はおしゃべりが止まらない二人も押し黙るしかなかった
しばしの沈黙に絵里の携帯電話の着信音が突然割り込んできた
絵里がすばやく携帯電話を掴みあげるとディスプレイには登録されていない番号が表示されていた
絵里とさゆみは顔を見合わせる


868 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 03:38:30.46 0

「絵里!ちょっと早く出て!」
「わ・・・わかってるよぅ!もしもし!」
『あー亀井ちゃん?どもども、おいらの事覚えてる?』
「覚えてるに決まってるじゃないですかっ!」

絵里はさゆみの方を見て頷く
さゆみは絵里の隣に這って行って、自分も携帯電話に耳を寄せる

『あーそりゃ良かった。で、れいななんだけどさーいるんだけど、ここに』
「ここってどこですかっ!」
『おいら先輩の家。れいな、先輩に酒飲まされて爆睡中だけど来る?』
「行く!行きます!すぐ行きますっ!!」
『わ・・・わかったから・・・亀井ちゃん声でかいよ』
「どこに行けばいいんですかっ?!」
『えっと・・・亀井ちゃんの家、FAXある?』

と、言うわけで絵里とさゆみはちっさい方の婦警さんから送ってもらった
わっかりにく〜い地図を片手に、街の繁華街を歩いていた


869 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 03:40:22.11 0

「また同じ所に出てきたの」
「うそ?ホント?違うってぇ」
「うそじゃないの。ホントなの。だってさっきもあの角のタバコ屋さん見たし・・・」
「うそー・・・絵里、見てない」
「だいたいこの地図がわかりにくいの・・・なにこのアバウトな感じ」

確かに縦横に細い線が無造作に引かれており、目印になる建物の位置も極めてあいまいなものだった

「この地図で迷わないほうがおかしいの」
「むぅ〜・・・じゃぁ婦警さんにちょっと電話してみようか?」

絵里が上着のポケットから携帯電話を取り出した
と同時に何者かによってその携帯電話は絵里の手から奪い取られた

「何かお困りですか?」

絵里とさゆみは驚いてその声のする方へ顔を向けた


870 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 03:47:12.95 0
とりあえずこの辺で一旦切りますね
続きも調子こいて投下させていただけるようでしたら
明日あたりにでも・・・

>>851
姉重キタッ!そういうネタの使い方スゲー好き・・・
二重人格的なキャラとか個人的にスゲーツボですw
バトルシーンもカッコイイ

871 :97:2008/05/04(日) 03:50:14.29 0
寝ようとしたらキター!
明日も楽しみにしてます

872 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 04:01:10.67 0
気になるところで切るなおいw
でも引きってそうあるべきだよね
続き楽しみw

873 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 04:16:47.38 0
卒メンがハロモニコントそのままなんで想像し易いw

874 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 04:16:58.17 0
もうすぐ朝ね

875 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 05:20:09.13 0
小ネタちりばめて進めるとかうまいねえ
wktk

876 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 07:53:58.81 O
リゾナンターおは

877 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 08:45:05.82 0
書き手が一時期と入れ替わっている感じがするね

878 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 09:05:31.85 0
>>870
そんな〜
何で切るの?!!
続き下され!!早うっ!

879 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 09:30:03.26 0
いや長いの短いのに関係なく書くのってけっこう精神力削るよ
自分だけかな?w

880 :名無し募集中。。。 :2008/05/04(日) 09:30:30.52 0
GWになったらいっぱいきましたねえ

>>851
さゆは多重人格なのか!?
しかしさゆのお姉ちゃんの性格で破壊的な能力使われるとなると怖すぎるw

>>870
ハロモニ劇場風味面白い
あとさゆの心の中の突っ込みが普段からやってそうでいいね

881 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 10:29:50.74 0
さえみの能力は一体何だったんだろ?

882 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 11:30:10.19 0
サイコキネシスとちゃうやろか?

883 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 11:32:57.82 0
さゆみが物質を再生する力とすればさえみはそれの裏返しの物質を崩壊させる力

という脳内設定です

884 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 12:19:19.55 0
次回予告
陽が昇りいつもと変わらぬ仕事や学園生活をこなしてゆく
陽が沈みいつもと変わらぬ時間・場所に集まってゆく
愛の瞳にうつるのはいつもと変わらぬミーティング風景・メンバー
愛はいつもと変わった質問をメンバーに問いかけた・・・
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/17/toro17097.jpg
「みんなはいつも何を願って闇と戦っているの?」

『人類の為・正義の為・生きる為・自分自身に勝つ為』
皆それぞれの答えを出してゆくメンバー達

   最後にジュンジュンが答える番になり
      すかさず誰かが答える
『どうせいつもの バナナ腹イッパイ食べたい為でしょ!』
 少しムッ!としながらジュンジュンは答える
ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/18/toro18259.jpg
  「イイエ 違いマース!私の願い それは・・」
「ミンナが安心しテ バナナが食べられる 平和な世界デーース」

皆いい顔をしていた 今日は良いミーティングになったと愛は思った
 何気ない『いつも』はちょっとしたのきっかけで
    少しずつだが変化を見せていくのだ


次回かなしみ戦隊リゾナンター「I WISH」

ttp://toromoni.mine.nu/up/files/data/18/toro18248.jpg
  私の願いは・・・未来の希望である 
 あなた達の願いで世界を変えていくこと

885 :名無し募集中。。。 :2008/05/04(日) 13:35:00.17 0
なんかキテター
ジュンジュンw

886 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 14:31:27.67 0
ジュンジュンといえばバナナは定着したなw

887 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 15:10:01.17 0
こはみつ編いきます 時期としては、まだみっつぃーやジュンジュン、リンリンがリゾナンターになって日が浅いくらいです



888 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 15:10:42.61 0
その日、久住小春は仕事を終えて喫茶リゾナントへと向かっていた。
仕事自体は何てことのない、雑誌のインタビューだったのだが…
自分を作って質問に答えていくという「作業」に、若干疲れを覚えたのは仕方のないことかもしれない。
前までの小春なら、難なくその作業を片付けることが出来たが…
今の小春には、二つの顔がある。
芸能人、そして、ダークネスと闘う超能力者集団リゾナンターの一員。
最近では、15歳という年齢の割に大人っぽいという評価をされるようになってきたが、
小春はそのことに対して何も思うことはなかった。
ただでさえ、芸能人として普通の女子高生とは異なる日常を送っているというのに、
超能力を使って悪の手先と闘う日々…これで、大人びない方が無理な話かもしれない。

「…?」

ふと、何か聞こえた気がして小春は歩みを止めた。
音の正体を探るように、小春は耳を澄ます。
その音は、路地裏の方から聞こえてくるようだった。
日も暮れてきている、けして治安のよいとは言えない街の路地裏に足を向けるのはあまり気が向かないことだったが、
小春は意を決して音の聞こえてくる方へと歩みを進める。
音の正体が、一歩一歩近づく度にはっきりしてきた。


889 :名無し募集中。。。:2008/05/04(日) 15:11:24.27 0
「…捨て猫、か」

小さく呟いて、小春は足下で鳴き声をあげている子猫に感情の見えない瞳を向ける。
目こそ開いているが、小春の手のひらくらいの大きさしかない子猫。
種類が何かまでは分からないが、少なくともここに放置していたらそう遠くないうちに死んでしまうことは、
動物を飼ったことのない小春にも分かった。
目の前の子猫は鳴き声こそあげるものの、殆ど動こうとはしなかったから。
小春は、ため息を一つついて子猫を箱からひょいと拾い上げる。
捨てた人間は、多分考えも動物に対する愛情も浅い人間なのだろう、と小春は冷笑を浮かべた。
子猫の入っていた箱は、ぼろ布こそ敷き詰めてあるものの、深さがあり…
とてもじゃないが、子猫が自力ではい上がるには厳しく。
また、雑音の激しい街の路地裏という、余程耳のよい人間でもない限りは鳴き声に気づかないところに子猫を放置したということ。
捨てた人間に不快感を覚えつつ、小春は路地裏を後にした。


「めっちゃ可愛い、小春、どこで拾ってきたとー?てか、この子弱ってる…愛ちゃん、ミルクないー?」
「ちょっと待ってて、今出すから」
「この子、種類何なのかなー?絵里、分かる?」
「分かるわけないじゃん、そんなの」

リゾナントに着いた途端、これである。
小春は小さく苦笑しつつ、手の中の子猫を見つめた。
耳がたれていて、茶色い縞々模様の体。
今は衰弱してるが、元気になった時には愛くるしい姿でリゾナンターの面々を癒してくれるだろう。
想像しただけで…やかましそうだ。

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